薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

寝付けないお悩みには、からだの中から引き起こされているかも?

こんにちは。

国際薬膳師 提中 知子です。

 

今回は、睡眠のトラブル、不眠について、中医学の見方でご紹介します。

寒くなると、お布団に入って温まるまでなかなか寝付けない方もおられると思います。

また、眠りたいのに、頭が冴えたり、からだが熱くなって寝付けなかったり、夢が多くしっかり寝られていない、また、追いかけられる夢が多い方もさまざまです。

寝付けないお悩みは、なかなか解消されないことが多く、気分がもやもやしてしまいがちですね。

 

さて、不眠のお悩みも、体質によって悩みと原因、対処方法はさまざまです。

 

不眠の方は、中医学では虚証(きょしょう)の体質と実証(じっしょう)の体質に分かれてきます。

虚証の方は、気虚体質、血虚体質、陰虚体質の方が当てはまります。

気や血、きれいな水分、つまり、からだが健康でいるための必要な3つの物質の不足がみられる方です。

 

こういう方は、足りないことが、不眠の原因になっています。

食生活の偏食による気不足さん、考えすぎ、動きすぎの血不足さん、さらに水分まで不足する津液不足さんです。

 

足りない営養を補うことで、不眠のお悩みも和らいできます。

 

実証の方は、からだに要らない熱などの邪気がこもってしまっている体質の方が当てはまります。

そして、特に、精神や意識、思考をコントロ-ルしていると言われる心に熱がこもると、不眠が見られやすいです。

 

たとえば、不安、ストレスを感じると、からだに熱を生むことがあり、長期化すればするほどひどくなります。

また食生活で暴飲暴食などで熱を生んだり、からだを温めすぎてしまい熱がこもったり原因はさまざまです。

 

特に更年期の方は、ギリギリまでからだを酷使して、血を消耗しすぎて、結果心に熱がこもる場合もあります。

 

はっきりと虚証、実証が分かれる方もいますが、虚証と実証を兼ねている方もおられます。

今回は、今の寒い時期に、取り入れやすい料理を例に、和らげる方法の一つをご紹介します。

 

それは、おでんです。

おでんの具材に、何を入れますか?

 

牛すじ、卵、大根、昆布、はんぺん、こんにゃく、ごぼ天、などが人気ですね。

ここでは、牛肉、卵は、虚証の方におすすめの食材になります。

ごぼう、昆布は、実証の方におすすめの食材になります。

大根は、胃腸の消化吸収をすすめる食材なので適量なら、どちらのタイプでもおすすめです。

 

ですから、おでんは、不眠のお悩みがある方に、おすすめの献立とも言えますよ。

中に入れる具材をもう少し工夫してみましょう。

 

牡蛎、いか、たこ、ほたてを加えれば、虚証の方におすすめの食材になります。

魚介類は、コクが出ますし、より美味しくなります。

 

眠れないお悩みに、靴下をはいたり、布団を温めたりいろいろやってみてもなかなか、眠れない方は、

そもそも虚証といって、からだに気、血、津液が足りないかもしれません。

また、実証といって、からだにいらない熱がこもっているかもしれません。

 

体質を診断すれば、虚証か実証のどちらのタイプなのかもわかります。

体質診断もしておりまので一度、調べられるものおすすめです。

 

おでんの具材に、虚証、実証それぞれにおすすめの具材を入れて、食べてみられるのもおすすめですよ。

どちらか分からない時は、両方食べてみるのも、解決していく手段の一つにもなります。

 

ご相談もお待ちしております。

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