薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

2月,春,恐れや不安の気持ちはそっと胸の奥にしまってゆったりと…

こんにちは。

国際薬膳師  体質改善コンサルタント 提中 知子です。

 

季節は冬から春にかわりつつあって、自然界の陽気がどんどん増えていく季節です。

ただ気候の上では春ですが、からだに春を乗り切れる準備はできていますか?

 

 

準備をしていく人、まったくしていない人では、春の過ごし方に大きな差が生まれてしまいます。

キッチンの食材を使って、春のからだに良い薬膳料理をご紹介します。

 

その前に、中医学のお話から。

伸びやかという言葉から、どんなイメージがわきますか?

 

のびのびする、そんな良いイメージがわきますね?

まさにこののびのびした状態にあることこそ、からだの肝が最高に喜ぶ状態といえます。

 

春は肝を養生した献立を意識していくのが、薬膳流。

人でも同じことが言えますね。

 

のびのびしている人は、ほがらかで、落ち着いていて、ふわっと笑顔もつくれる良い心理状態にあるような気がします。

いつも精神が安定しているのでどんな状況になっても、柔軟的にことに対応できるイメージです。

 

肝は、中医学では臓器を指しますが、のびのびした状態に保っていけば、どんな良いことがあるのかお話します。

 

春は、この肝がのびのびしている人ほど、胃腸の消化吸収の状態も良くなっていきます。

胃腸だけではなく、からだをめぐっている水分代謝も、生理の状態も良くなっていきます。

 

肝がのびのびした理想的な状態だとどうして判断できるか、簡単にご紹介します。

胃腸がもたれてしまう

気分がスッキリしない

むくみが出ている

生理痛がある

湿疹が出やすい

こういうサインが出ていたら、肝にとって、居心地の良いのびのびとした状態ではないといえます。

振り返ってみて、体調はどうですか?

 

今回は、冬の旬のみずみずしい大根を使いながら、春に変化しつつある体に合わせた優しい薬膳料理を

ご紹介します。

 

さやえんどうも、きんかんも今旬を迎えています。(ハウス栽培かも)

大根は、春になるにつれ、水分がなくなりスカスカになるため、早いうちに使います。

 

【食材】  2人分

大根    30g 胃もたれ、吐き気などに良い

さやえんどう 6本 食欲不振、嘔吐、下痢に良い

きんかん(砂糖漬け 煮詰めたもの)  2個  鬱、胸にあるもやもや感を解消

分量は、お好みで調節してください

 

【作り方】

大根は、5ミリ幅の千切りにしてさっと湯がくか蒸して、絞る。

さやえんどうは、筋をとり沸騰したお湯でさっと加熱する。

きんかんは、砂糖で15分煮詰めたものを使います。

ドレッシングは、お好みで結構です。

 

【ドレッシングの作り方】

今回は、お酢、油、刻んだ金柑で、スッキリするドレッシングを作っています。

 

大根のみずみずしいシャキシャキ感と金柑とささやえんどうの甘味が口の中でうまく調和して、あっさりした味わいです。

胃腸に良い食材を食べることだけに目を向けておられるなら、この機会に、肝がのびのびできる献立を作っていきましょう。

 

世間ではコロナウイルスの感染がとどまるところをしりません。

ただむやみにおそれてしまうと、腎が傷つき、肝がのびのびした状態から離れてしまいます。

 

春に肝を養生させる薬膳の献立を作って、胃腸を健康にして免疫力のアップにつなげていきましょう。

薬膳サロン つむぎでは、女性の方対象に不定愁訴かしら?というお悩みに、体調のご相談を承っています。

 

ご自身のお体に少し目を向けていくなら、不調が出やすい春を今まで以上に健康に過ごしていけると思います。

おひとりで悶々と悩みがちなら、一度ご相談されてみませんか?

 

かりんるーむ、ご相談の詳細をこちらからご覧いただけます。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。