こんにちは。国際薬膳師 体質改善コンサルタント 提中 知子です。
40代、50代になると、気になるのが骨粗鬆症の心配ではないでしょうか?
特に閉経が近づくと、数値の心配が出てくるころです。
薬膳(中医学)では、骨粗鬆症について知っていただきたい見方があるのでご紹介します。
中医学では、腎の中にある精(せい)という物質があるといわれているんですが、この精という物質から髄(ずい)が出来上がるといわれています。
この髄(ずい)こそ骨を滋養して、丈夫にさせる働きがあるといわれているんですね。
この髄のことを、骨髄と言います。
つまり、腎の中の髄(ずい)が、骨を滋養して強くするものと考えられているんです。
骨を強くしたいと思われるなら、腎を強くして髄を補っていく、この方法が一つすすめられます。
なので、もしも腎が弱い方だと、精が少なく、骨のもろさに影響してくるはずです。
では、骨にも良いといわれるのが牛乳です。
薬膳ではカルシウムという栄養のとらえ方はなく、水分を補うというはたらきに富んでいるといわれます。
薬膳での栄養の名前はカルシウムでなく、きれいな水分を潤すというはたらきなので少し違うのですが、骨を強くするという点では似ています。
牛乳は、薬膳でも骨を強くする食材と考えています。
ただ、気になるのは、牛乳さえ飲んでいれば、骨が強くなる、骨粗鬆症の予防ができると思い込んでしまうことです。
牛乳を毎日飲んでも、骨が弱い方も中にはおられるかもしれません。
それは、胃腸が関係しています。
胃腸は、食べ物をしっかり吸収できる場合、牛乳の栄養も吸収できます。
ですが、もしもお腹の調子が良くない、お腹が冷えている、便通が悪いなどの不調があれば、牛乳の栄養は吸収できていないかもしれません。
薬膳の場合、骨粗鬆症予防には牛乳だけでなく、体質に合った食べ物(食材)を食べることが一番です。
もしも胃腸が虚弱な方が、毎日牛乳を飲んでいた場合、胃腸が冷えて牛乳の栄養を吸収できないこともあります。
骨粗鬆症予防には、まずは、牛乳もおすすめですが、五臓を元気にして、特に胃腸を強くすることが欠かせません。
そのために、毎日の献立には、いろいろな食材を取り入れていかれることをおすすめします。
嫌いでないけど食べたことがない食材が、たくさんありませんか?
食材はからだにとってどれも、お薬です。
薬食同源(やくしょくどうげん)という言葉があるように、食べ物は不調を治したり、予防できたりお薬そのものです。
もしも、骨粗鬆症でお悩みならぜひ、ご相談もお待ちしています。
こちらから、お尋ねください。
お読みいただき、ありがとうございました。