こんにちは。提中 知子です。
薬膳では、秋の過ごし方の養生として、肺を大切にしましょうといわれています。
五行説(ごぎょうせつ)の絵で見ていきましょう。
秋は、木、火、土、金、の金のグループに属しています。
金のグループには、肺とあり、下には、秋とあります。
金は、清涼なイメージの金(マネーではなく金)をあらわします。
肺も、からだの中では、金の清涼なイメージと同じです。
五行説は、冷暖房のない大昔、自然界の厳しい気候の中で健康にすごすための先人の知恵です。
秋は、からだの上半身、心のとなりに2つある臓腑の肺を大切にします。
好きなものだけを食べてしまう偏食傾向の方は、気をつけましょう。
秋になったとたん咳、のどの痛みなどの呼吸器系の病気や、肌の乾燥、便秘などの症状が出やすくなります。
秋はからだの中の陰(いん)を養うことが大切です。
辛い味のショウガやねぎは適度に食べ、食べすぎないようにしましょう。
白ごま、梨、ゆり根、ハチミツ、あわ、きゅうり、びわ、りんご、乳製品、卵、豚肉、貝類
などを摂りましょう。
気分が下がる、落ち込みやすいなど精神面で不安定な方は、悲しみすぎると肺を痛めます。
なるべくストレスをためないようにし、気持ちを安定させて、適度に発散しましょう。
薬膳は、からだの中の血や水分と、気のバランスを平衡な状態に保ち、不調や病気を予防していく食事です。
秋は、血や水分が減る傾向にあるので、肺を潤す食材を食べて、平衡を保ちます。
秋は、肺を大切にして、お体の養生にお気をつけください。
お読みいただき、ありがとうございました。