薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

療養中でもやっぱり食べたいカレ-は薬膳カレー

こんにちは。

国際薬膳師 提中 知子です。

 

薬膳料理って、あまり聞きなれないかもしれませんが、

からだのなかの陰陽のバランスを平衡にして、不調で傾いているバランスを元に戻していくことを目的とします。

これは、からだの中の陰(血、水分)と陽(気)のバランスが平衡であれば、つまり量的に同じであれば、

病気や不定愁訴などにはならないという中医学の考えに沿っています。

 

陰陽について。

陰と陽は、まったく相反するものです。

例えば、太陽は陽、月は陰。

男性は陽で、女性は陰。

陰と陽はまったく正反対のものですが、互いになくては、もう一方も存在できません。

太陽があり、月もあるから自然界は調和しています。

この陰と陽の陰陽学説は、薬膳のベースにもなっている、古代中国の自然哲学の考えです。

 

カレーでも、人の体調の陰と陽のバランスを診て、それに合った食材を入れれば、それは治癒食とも言えます。

美味しく食べる漢方級の食事です。

 

陰と陽を同じにすれば、健康に向かいます。

もちろん食べる人の体質や体調も考えていかないといけないですが。

毎日の献立が、陰、つまり冷やしすぎる献立に近づくと、病気になってしまいます。

毎日の献立が、陽、つまり温めすぎる献立に近づいても、これも病気になってしまいます。

うまく陰陽のバランスが整えれば、あまり不調も感じず日々、安定した体調を維持することが出来ます。

 

今日のカレーの主役は、むかごです。

むかごは、山芋の赤ちゃん。

まあるい茶色で見た目は地味な野菜です。

でも食べると、もちもちとした食感で、やっぱり山芋の強壮らしさを感じました。

ルーは、市販のルーを使わず、野菜のペーストや手作りジャムなど手製のもので作っています。

 

陰陽バランスカレー」

【食材】

黒豆

小豆

むかご

じゃがいも

かぼちゃ

玉ねぎ

いちじくジャム

カレー粉(シナモン、クローブ、チリペッパー、ウコン)

ココナッツ

 

【はたらき】

黒豆、小豆はからだの要らない水分を出します。

むかご、じゃがいも、かぼちゃ、玉ねぎはからだを温めます。

カレー粉は、からだを温め水分代謝の巡りや血の巡りを良くします。

 

からだの血、水分の陰。からだの気の陽。

3つのバランス、整っていますか?

ご自身のからだのバランス。

「どうなっているんだろう?」とご興味があれば、カンセリングでお調べできます。

その場合は、こちらから、お問合せくださいね。

 

お読みいただき、ありがとうございました。