こんにちは。国際薬膳師 体質改善コンサルタント 提中 知子です。
今の季節外出すると、咳をされている方に出会います。
そのとき、どんな咳の症状なのかなっと気になります。
それは、中医学の場合、咳にも痰のからんだ咳、突発性の咳、空咳、乾燥した小さな咳などあり、同じ咳でも症状が違えば理由が違うので、対処(薬膳料理)の仕方も変わるからです。
咳の症状でみれば、原因は咳が出る肺だけではなく、胃腸や肝が原因になっている場合もあるからです。
むしろ、咳は、肺と関係している臓器、肝とのバランスが崩れていることから起きている場合が多いですよ。
普通なら、すぐに病院へ行かれて、お薬をもらわれることが多いと思いますが、もしもストレスからくる肝の不調なら、薬とあわせながらも食事の力を借りて早めに対処します。
たとえば肝の調子を崩していることからくる咳の場合です。
急に咳き込むと同時に、下記の症状がないですか?
全部そろっていることはまれで、たった一つの症状だけにとどまる場合もありますから、自覚症状を観察してみると良いです。。
✔ のどが痛い
✔ 口が乾く
✔ 唇の皮がめくれる
✔ 口が苦い気がする
✔ 顔が赤い
✔ 眠れない
✔ 悪夢を見る
✔ 耳鳴り
✔ 目が赤い(目やにが出てい黄色い)
✔ 頭痛
✔ からだに熱感がある
こういう場合、からだに邪気という、いらない熱がこもっています。
咳き込んでしんどい場合、この熱を抑えなければ、いつまでも咳が治まらないこともあります。
中医学を知らないとき、よく咳き込んで、目が赤くなる症状のときがありました。
お薬を飲んでも治らなかったのは、肝のトラブルを治せていなかったからだったんですよね。
中医学では、突発性の咳が出て、そのほか当てはまる症状があれば、肝の不調からくる「肝火上炎症」かんかじょうえんしょうです。
ストレスが長引き、気の巡りが停滞すると肝に熱をおびてくると考えます。
この熱が悪者で、肝の上にある肺の臓器を不調にします。
それで、咳き込みます。
つらい咳が続くのは、いきつくところはストレスだったということ良くあることです。
肝火上炎症は、これからの環境が変わりやすい春の季節にも起こりやすいです。
たとえば、薬膳料理ならこんなメニューを緩和のためにおすすめできます。
【あさりと柚子のラーメン】
咳き込むときは、つるつるとのど越しのよい麺類が食べやすいので、ラーメンもいいですね。
ストレスが続いたときは、考え込んだりふさいだり、気の巡りが悪くなっています。
気は、目に見えない物質ですが、血流を良くしたり、胃腸の消化促進のはたらきもあります。
この料理の作用は、あさりや柚子を使って、からだの熱を冷ましながら、痰や咳を和らげていくことです。
あさりも柚子も、効能を知っていれば咳のときに料理に使うことができますね。
【食材】
棒ラーメン
ほうれんそう
あさり
さやえんどう
柚子
乾燥えび
だし(かつお、醤油、あさりの酒蒸しの残り汁、中華スープ)
麻辣醬(写真左下)
麻辣醬(マーラージャン)は、にんにく、唐辛子、ショウガなどを使った調味料)の食べ過ぎは熱を助長させますので気を付けます。
【作り方】
ラーメンをゆでる。今回は棒ラーメンを使用
かつおだしをとり、あさりを酒蒸しする。
ほうれんそう、さやえんどうはさっと、ゆでる。
柚子は果汁を絞る。(写真左上)
麺に、トッピングしだしをかける。
柚子のしぼり汁や、麻辣醬を付けながら、いただきます。
食欲が落ち込んでいるときの一品にもどうぞ。
咳でも、今回のような風邪ではない肝のトラブルが原因で起きる場合もありますから、長引かないように薬膳料理で早めに対処しましょう。
初回カウンセリングでは、あなたの体質を中医学(東洋医学)で診断しています。
簡単なお体全体の観察(チェック)から、五臓のトラブルを見つけることもできます。
なんだか体の調子が悪いなどの場合、体質診断でたくさんチェックがついてしまう方もおられます。
病院では見つけられない不定愁訴も早めに見つけることができます。
体調でお困りなら、初回カウンセリングが体調に気づけるため、おすすめです。
ひとりで悩まず、国際薬膳師へお尋ねください。
お読みいただき、ありがとうございました。