薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

冬こそ、う〇〇を食べて血行促進が大切

こんにちは。国際薬膳師 国際薬膳調理師 提中 知子です。

 

12月に入り、日に日に風の冷たさがからだに、こたえるようになってきました。

毎年12月になると思うことですが、今年も健康で過ごすことが出来たことに当たり前ではないことに気づくことがよくあります。

 

でも、一言で健康といっても、いろいろな意味合いがあります。

たとえば、日常は普通に過ごせて健康といえば健康だけど、肩を上にあげたときにちょっと痛みを感じたりするだけでも気持ちがふさいだり、苦痛を感じます。

また、布団にはいってもなかなか眠れなくて、ついユーチューブを見てしまって、朝になっても疲れがまだ、残ってしまっているときは、ぐっすり眠れるといいのになっと感じたりするものです。

 

このように、一応は健康といえても、からだは日々、天候や四季や食べた食事、その時の気持ちの持ち方なども合わさって、常に動いているので、未病という健康と病気の間をいったりきたりしているものなのです。

未病ということば、聞かれたことありませんか?

漢字の意味は、健康と病気の間の状態を指します。

 

まだ、病気ではないけれど、まったくの健康でもない、それが未病です。

写真は、うなぎの蒲焼です。

 

うなぎといえば、6月の梅雨時期に食べると良いという言い伝えがありますが、

1年の終わりを迎えようとしている今の時期こそ、おすすめかもしれません。

 

1年間、常に動き続けたからだに、気や血をたっぷり与えてくれるからです。

注目したいのは、そのうなぎの効能です。

 

活血という、薬膳ではよく使う言葉ですが、きれいな血をつくって、血を巡らす効能があります。

肩を上げたときに痛みを感じたり、すぐに眠れなかったりする小さな不調にも、うなぎの効能が、十分働きかけてくれます。

 

私はうなぎを食べた後、体がぬくもって、なんとなく手足が温かくなる感触があって、不思議だなっと思うことがあります。

これこそ、食べたうなぎが、胃腸で消化されたから気や血を補えて、血が巡りだしたんだと、感じるのです。

病院のお薬に頼らなくても、からだに効能が期待できる食材はいっぱいあるのです。

 

いよいよこれから寒さは厳しくなる一方なので、血はさらさら巡っていかないことも多いので、

うなぎの気や血を巡らせる効能をいっぱいいただいていきましょう。

 

あらゆる不調や病気の根っこには、からだの中の血の不足や血をつくる気の不足があります。

薬膳料理は、普通の食材で気や血を補って、病気にならないように予防出来る食事です。

 

ぜひ、1年の締めくくりの時期の今、甘辛い醤油だれの効いた「うなぎ」で、疲れがたまったからだを癒してあげたいものです。

きっと、食べた次の日は、体の軽さややる気の度合いも違ってくると思いますよ。

 

お読みいただき、ありがとうございました。