薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

不調知らずの秋を楽しめるための、小さな薬膳料理

こんにちは。国際薬膳師 国際薬膳調理師 提中 知子です。

 

猛暑も少し和らいできましたが、まだまだ残暑が厳しいですね。

ところで、9月にはいり、徐々に自然界の様子も夏の間とは異なってきましたね。

 

たとえば、日の入りの時刻、以前は夜七時まで明るかったのに、6時台で薄暗くなってきましたね。

中医学では、9月の秋分を境に、陽気が減少して、反対に、陰が旺盛になる時期です。

 

からだも、徐々に、自然界に合わせて重要な時期に入ります。

夏の間、ちょっと暴飲暴食ぎみだった方は、そろそろ食事で体調を整えたほうが秋を健康に過ごせます。

 

暴飲暴食ぎみだった方は、秋を迎えるいま、食欲の低下や小さな咳が出てきやすい時期かもしれません。

からだの中に、余分な水分が停滞していると、きれいな血や気、きれいな水分が不足ちがちです。

 

これが、季節の変わり目に出やすい不調の原因の一つになっています。

こんな時は、薬膳料理で元気を回復していくのがおすすめです。

 

今回は、変わり茶碗蒸しのご紹介です。

茶碗蒸しといえば、たいていは鶏肉やしいたけ、みつばなどが入っています。

 

茶碗蒸しは、消化も良く、とても養生に適したメニューですね。

そんな茶碗蒸しをさらに、美味しくしかも、不調改善を目的に、作ってみました。

 

【クコの実とほたてのあんかけ風 茶碗蒸し】

 

赤い実は、クコの実です。

女性には食べていただきたい食材の一つで、からだの大本の健康を作る腎に良い食材です。

 

腎を強くすると、美容はもちろん、不調知らずのからだを作ることが出来ます。

クコの実は、きれいな水分を作る役割があるので、秋の残暑に向けて、おすすめの食材です。

 

缶詰のホタテ貝と一緒に、あんかけ風のたれを作り、茶碗蒸しにかけていただきます。

両方、口当たりも柔らかく消化に良いので、お腹ももたれなくてよいです。

 

今回は、茶碗蒸しに、クコの実とほたてで作ったあんかけ風にして仕上げてみました。

茶碗蒸しの中身は、長芋(山芋)と、しめじだけです。

 

鶏肉があいにくなかったので、でも、なくてもあんかけがあったので、美味しくなりました。

あんかけのあんには、片栗粉ではなく、くず粉を使いました。

 

薬膳料理には、よくくず粉を使います。

くず粉は、からだの熱をとる役割があるので、これからの季節にはおすすめです。

 

【茶碗蒸しの食材】

*分量はだいたいの分量なので、お好きな分量にしてみてください

卵 2個

だし汁  350cc程度

しょうゆ 小さじ1/2

みりん  小さじ1/2

塩 少々

長芋 30~40グラム

しめじ 20グラム

 

【あんかけの食材】4人分

ほたて貝(煮汁ごと)  1缶

クコの実 水につけておく 15個程度

水   100cc程度

しょうゆ 少々

くず粉(水でとく) 大1

 

秋を存分に楽しめるように、食べるものにちょっと気を付けてみようくらいの軽い気持ちで、薬膳料理を

作ってみられてはいかがでしょうか?

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。