薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

薬膳、どんなところが体に良いの?

こんにちは。国際薬膳師 提中知子です

 

薬膳って体質改善に良いって聞くけど、どんなところがいいのか

ご存じですか?

今日は、薬膳のこと、ちょこっとお話ししますね。(^^♪

 

 

薬膳料理って、まず、どんな食材を使うの?っとよく聞かれます。

結構知らない食材が入っていたり、美味しそうに見えるけど、ちょっと手間かかりそうな料理。

そう感じる方も多いと思います。

でも、実は、普段食べているお米、豆、麦などの穀物、お肉、魚、野菜、海藻類など。

あらゆる食材を使い、さまざまな不調を和らげていきます。

 

 

 

 

お肉も野菜も何もかも、薬膳では使っていきます。

それだけじゃないんです。

例えば、こんな食材もありますよ。

 

 

お花や種など。

特に、杏仁豆腐です。

あれも、白い正体は、あんずの種の中にある核なんです。

真っ白です。

 

 

そして、薬膳は、健康な人でも、また、未病(みびょう)のある人にも始めていただきたい理由があります。

そう健康な人でも、おすすめです。

 

 

夏は猛暑で、外気の暑い気候が、体に入って、熱を溜め込みやすくなります。

身体にため込んだ熱は、身体を冷やす食材で涼しくしてバランスを保つんです。

冷やす食材で有名な、苦瓜を使ったゴーヤチャンプルーなどは、溜め込んだ熱を排出できる薬膳料理です。

沖縄の料理だから、暑い地域ならではの涼しくすごせる生活の知恵みたいなものです。

 

 

冬は外気の寒い気候が、身体に寒さを溜め込みやすくなります。

身体にため込んだ寒さは、身体を温める食材で温めてバランスを保ちます。

温める食材で有名な鶏肉、ショウガを使った韓国料理のサムゲタンは、食べるとぽかぽか温まり、冷えを予防できる薬膳料理です。

羊肉はサムゲタンに入れませんが、北海道ではラム肉を良く食べられます。

これは、身体をすごく温める羊肉のはたらきを利用して、冷えた身体を心底温めてくれるということです。

 

 

薬膳と意識しなくても、そこらへんにたくさん薬膳が存在していますね。

このように、食材には、身体を温める効果のあるもの、冷やす効果のあるもの。

さらに、巡らせていく効果のあるもの、降ろす効果のあるものなどさまざまな作用があります。

 

 

この食材の効果や効能を利用し、不調が出始めた身体に合わせて献立にし、バランスを回復させていきます。

健康な人でも、身体にいっぱい要らないものため込んでもいますから。

これが、実は冷えや肩こりや頭痛の原因。

気、血、水分の巡りの悪さにつながっているんです。

わたし、何にも不調ないって方でも、不調につながる症状が出始めている人も多いです。

 

 

そもそも薬膳のベースになる中医学には、未病~みびょう~という考えがあります。

これは健康と病気の間の状態を指します。

 

 

健康な人でも、検査の数値は大丈夫だけれど、体が重だるい、食欲がない、眠れないなど。

こういう症状が出ていれば、もう未病に向かっているんです。

未病がない人は、おそらく誰もいらっしゃらないと思います。

それで、この未病のとき、この時から、

薬膳を摂り入れていけば、ゆるくでもちろんですが、

身体がだんだん自然と元気に向かっていくことが多いです。

 

 

たとえ不調に感じる未病が始まっていても、薬膳を摂り入れると不調が軽減され、

お薬を飲まなくても体調を維持することが出来た方もいらっしゃいます。

 

 

薬膳料理と聞くと、苦い、美味しくない料理と思われがちです。

が、そもそも普通の食材を使うので、調味料もしょうゆやお酒などまったく普通のものを

使うので、美味しい料理になります。

 

 

薬膳は、奥が深いので、すべて摂り入れようとするとハードルが高いです。

でも、今の食材に、ほんのちょっとゆるく摂り入れるだけでも、冷えが解消されてきたり、

頭痛がラクになってきたり、めまいが気づかないうちに治っているという方もいらっしゃいます。

 

 

身体を温める効果のある食材、冷やす効果のある食材、巡らせていく効果のある食材、降ろす効果のある食材。

この食材の効果や効能を利用し、不調が出始めた身体に合わせて献立にし、バランスを回復させていく薬膳。

暮らしに摂り入れてみませんか?

驚くほど、普通の食べ物がお薬になって、元気を取り戻していけますよ。

 

お読みいただき、ありがとうございました。