こんにちは。国際薬膳師 国際薬膳調理師 提中 知子です。
長引く梅雨。この梅雨時期の湿気で、体が重だるい症状が出やすい時期です。
今回は、この重だるい症状を和らげる薬膳料理をご紹介します。
ところで、重だるい症状の原因こそ、今の季節の湿気が影響しています。
このじめじめを、からだの外へ追い出せなくて、からだに取り込んでしまう体質の方が意外と重だるい症状で困ってしまわれます。
もともと私自身も頭が締め付けられるほど、痛くて、頭ごと取り除いてほしいと思うくらい、体調が悪い時期がありました。もう十数年前のことです。
でも、そんな症状にほぼならないような体質を維持できるようになっています。
薬膳を学んだら、頭が重い理由がわかり、随分安心したのを思い出します。
重いとか、重だるい症状を取り除くには、湿気をたまらないように、からだを巡らすことなのです。
巡らせなくする正体こそ、湿気です。
湿気によって、体の気が巡りにくくなるため、悪循環なのです。
今回は、普通の食材で、重だるい症状をひどくならないための薬膳料理を作ってみました。
変わり茶碗蒸しです。
ふつうの茶碗蒸しではだめなの?っと思われるかもしれませんね。
普通の茶碗蒸しに、枝豆ととうもろこしをあんかけ風にしてみました。
枝豆やとうもろこしには、停滞している湿気の元の湿を巡らしてくれる効能があります。
そして、香りのよい、みょうがも一緒に入れることで、さらに湿を追い出す働きを高めています。
では、作り方をざっと、ご紹介します。
今回は、2層仕立ての茶碗蒸しです。
卵液で1層、山芋で2層です。
『4人分』
➀(卵液)の層の材料
卵2個
だし汁 350cc
醤油 小さじ1/2
みりん 小さじ1/2
塩 少々
「卵液の作り方」
卵とだし汁、醤油などをよく混ぜ、濾す。
②山芋の層の材料
山芋(すりおろしたもの) 大さじ4
「山芋の層の作り方」
山芋を酢水につけておき、すりおろす。
③あんかけの材料
枝豆 大4
とうもろこし 大4
みょうが 大2
だし汁 150cc
醤油 大2
塩 少々
片栗粉 大2(同量の水で溶く)
「あんかけの作り方」
えだまめととうもろこしを柔らかくなるまで湯がく。
だし汁、醤油、切ったみょうがを入れ、水で溶いた片栗粉も入れ、あんかけを作る。
器に②の山芋のすりおろしを入れてから、➀の卵液を入れ、約10分蒸す。
フライパンに水をはり、器(アルミホイルで蓋)を並べてもできます。
蒸しあがったら、③のあんかけをかけて出来上がり。
ぷるぷるの茶碗蒸しに、山芋のねっとり感と、枝豆ととうもろこしのぷちぷち感が絶妙です。
2層に仕上げているので、いろいろな食感が楽しめるので、手間以上のからだが喜ぶ美味しさを味わえます。
気を巡らせて湿気を循環させれば、きっと重だるい症状も軽くなると思います。
薬膳料理は、漢方薬では味わえない美味しさと一緒に、不調を軽減できる点がうれしい料理です。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。