体温が35度台だと、低体温と言われます。
低体温だと、冷え症、生理不順などさまざまな不調のきっかけになると言われますね。
中医学では、低体温の原因としてどんなことが考えられるのかをご紹介します。
低体温には、気の存在が影響しています。
気は、目に見えないと言われますが、はたらき、作用はあります。
そして、慣れてくると、今日は気が多いなあ、とか、少ないなあとか、なんとなくわかるものです。
それは、からだに気が少ない時、また、多い時で体調が違ってくるので、このとき、気の存在が多い、あるいは少ないということが意識できるというわけです。
気は、生命活動のエネルギー源で、推動(すいどう)作用と温煦(おんく)作用など全部で5つのはたらきがあります。
特に気の推動作用と温煦作用は、低体温にもつながる原因なので、ご紹介しますね。
一つ目に、推動作用です。
気の推動作用は、からだの血や水分の津液(しんえき)の流れを促進、動かすはたらきがあります。
たとえば、気の量が多い人は、推動作用が十分はたらいて、血や津液の循環や巡りが良くなります。
気の量が少ない人は、推動作用が十分にはたらかず、血や津液の循環や巡りが悪くなります。
低体温だと手足も冷たくなりますが、これは、血や津液の循環が出来なくなっているからです。
そして次に、温煦作用です。
気の温煦作用は、からだを温めて、体温を一定に保つはたらきがあります。
たとえば、気の量が多い人は、温煦作用が十分はたらいて、からだが温まり体温が維持されます。
気の量が少ない人は、温煦作用が十分にはたらかず、からだが温まりきらず、体温は低いままです。
このように、中医学では、体温が低い原因に、一つは気の量が大きく関係していますよ。
気の推動作用の低下で血や津液の循環が悪くなることや、気の温煦作用の低下でからだが温まらないのが低体温と言われる原因。
ですので、気を高めること、つまり気の量を増やすことが低体温を防ぐ一番の対策と言えますね。
気の存在は、中医学を知らない方はなかなか想像しにくいですが、一つ気が多い、少ないの判断材料に、やる気があるかどうかで、確かめる方法がありますよ。
気がたくさん体にあるときは、やる気があるものです。
仕事や家事などをしていても、やる気があるときは、気がたくさんある状態なのでどんどんはかどります。
でも、やる気がない時は、なかなかはかどらないものです。
やる気の気も自分では目に見えませんが、今日はやる気があるとかないとか、なんとなくからだに目を向けて意識すればわかるものですよね。
体温が低いとお悩みの方には、体質診断を受けてみられることをおすすめします。
体質診断していただくと、なぜ低体温なのか、その原因や対策もアドバイスがさせていただけます。
低体温と言っても誰でも同じ食材を食べれば良くなるものではなく、体質によっておすすめの食べ物も違います。
少しでも気を付けていけば、低体温もかなり改善され不調や病気からも遠ざかるので、お体にもっと目を向けていきたいものですね。
お読みいただき、ありがとうございました。