こんにちは。国際薬膳師 体質改善コンサルタント 提中 知子です。
今日は、冷え症で流産を重ねていたとき、漢方薬を飲んで妊娠にいたった体験です。
手足が冷える、足の小指にしもやけができる、手がかさかさになる。
これってからだが冷えているから?っと、なにげなく思っていただけで、特に冷え症という自覚はなかったです。
自覚がなかったので、すぐに何とか対処しないとという切羽つまった危機感はなかった気がします。
ですが、当時30代に入ったころで3度流産を繰り返していた、かなり精神的につらかった時期だったんです。
病院で流産の処置をして、繰り返す流産と冷えている感覚の間に、何か因果関係はないのかな?っと思ったことがありました。
不妊治療の病院では一切「冷え」という言葉なんか一度も聞いたことなかったです。
ただ、繰り返すということ自体、偶然にはない必然的な原因があるかも?っという意識はすでに芽生えてきていました。
冷えているなら、漢方?っと不妊治療を休み体質改善しようと思い、漢方薬局へ。
すると、私の顔色やチェック項目から、年配の薬剤師さんがさっとアドバイスくださいました。
「からだが冷えていますね。不妊、流産の原因ですよ。」
なんで顔だけで判断できるのか東洋医学はちょっと不思議な世界だと思いました。
私には、当帰(とうき、)芍薬(しゃくやく)、センキュウ、びゃくじゅつ、茯苓、沢瀉が配合された
当帰芍薬散という漢方薬を調合してくださいました。
甘苦い
甘苦い味の漢方を煎じて飲み続けているうちに、ああ効いているかも~っと思ったことがよくありました。
この当帰芍薬散(とうきしゃくやく)は、不妊の方によく使われる薬なのでご紹介しておきます。
当帰と芍薬は、血を補う生薬です。
血を効率的に補うことは意外と難しいんです。特に胃腸の中の環境に左右されやすいです。
胃腸は乾燥している状態なら、当帰芍薬などの血を補う効果を引き出せます。
ただ、冷えている人はよく胃腸自体の消化吸収力が足りない方が多いようです。
具体的は、消化吸収力を遮る余分な水分が血を補う効果を邪魔するケースもあります。
この水分の巡りを良くし、血をしっかり補うためにびゃくじゅつ、茯苓、沢瀉の3つの生薬を配合しています。
冷え性の女性は血が少ない体質の方が多く、血を補えば冷えは解消されやすいです。
ただ、血を補うには胃腸の状態に配慮して補っていかないと余計に冷えがひどくなってしまいます。
当帰芍薬散は、胃腸の消化吸収力を高めながら、血を効果的に補える漢方薬の配合で、不妊の方には代表的な漢方です。
もしも漢方に行かれたら、どんな生薬が配合されているのかしっかり確認するとよいと思いますた。
当帰芍薬散は女性の不定愁訴のにもすすめられることが多いので、ふだんの生活でこんなお悩みのある女性におすすめです。
✅ 消化不良ぎみで、食事の量が減っている方
✅ 悩みすぎで、鬱っぽくなり、ひとりこもってしまう方
✅ 便が乾燥しがちで、便通がよくない方
✅ 甘いものがやたらとほしくなって食べてしまう方
✅ 貧血気味で朝、さっと起きづらい方
✅ 眠気がひどく、やる気がおきず、ぼんやりすることがある方など
詳しいことは、漢方薬局の薬剤師さんへお訪ねください。
漢方には効果が高いために、飲み方にもかなり注意がいります。
飲み方:
錠剤の場合、少な目から様子を見て量を増やすなどした方がよいでしょう。
煎じ薬の場合も多量になりやすいですが、少量から始められるとよいでしょう。
一度に飲みきれない場合は、作ってから冷蔵庫に入れておき、保存状態を確認して少しづつ飲まれた方がよいでしょう。
一度に多量飲むと、からだが乾燥したり、便が硬くなったりてくる場合があります。
(特に胃腸がしっかり吸収できる方)その場合は、量的に多いというからだのサインと思われます。
2番煎じくらいの濃さが一番、からだに負担がかからないと思われます。
不妊の方は、当帰芍薬散に代わる食材が薬膳にもたくさんあります。
当帰芍薬散を飲まなくても不妊体質は改善されるので、まず食事で整えていくのもよいと思います。
薬膳献立サポートコースでも、不妊の方をサポートしています。
当帰芍薬散はお薬。お薬に頼りすぎていつもの食事には関心ない?では、妊娠には遠のく可能性があります。
子供がさすかりたいけど、体質的に冷え性かも?っと心配な方は、かりんるーむでご相談してみませんか?
かりんるーむでは、体質や不妊について、ご相談いただける相談室です。
治療をしているけど、理由は特にないけど授かれないなどお悩みの方は、ご自身の体質に目を向ける良いきっかけになるかもしれません。
できないできないと不安に思うより、できない理由の迷いを一つ一つ解消していけば自然と授かれる体質に変わっていくと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。