こんにちは。国際薬膳師 体質改善コンサルタント 提中 知子です。
天気予報では、今週末から春の陽気が上昇するらしいです。
暖かくなってくると、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血など花粉症のお悩みでお困りの方も増えてこられます。
つらい花粉症、中医学ではどんなことが原因なのか、ご紹介します。
簡単には、肺の働きが原因していると考えられます。
たとえば、肺の役割には、現代医学にはない役割があります。
それは、肺には、からだの表面のバリア機能、つまり衛気(えき)という、防衛の役割の気を配るはたらきがあります。
いろんな邪気(ウイルス)が常にお肌には、侵入される機会にさらされているのです。
それでも、人には、衛気がお肌の裏に待機しているから、その衛気が侵入を防いでいるので簡単にかからない仕組みになっているんです。
ただ、食事がそのときの体調にあっていなかったり、疲れが出ていたり、いろいろな原因から、肺の不調が出ます。
すると、肺の衛気(えき)を配るはたらきが弱ってしまうことになってしまいます。
つまり、このとき、お肌には衛気(えき)が少ないので、花粉症やいろんな病気にかかりやすくなってしまいます。
花粉症の対策も、10人10色です。
その方の体質に合う食材を中心に、いろいろな食材で対応していくのが、症状を和らげる方法になります。
鼻水が出て困る方なら、からだが冷えていることが原因の一つです。
鼻が詰まるなら、もともとは冷えていても水分代謝が悪くなることで、熱がこもっていることが原因の場合もあります。
今回は、鼻が詰まったときの簡単な薬膳料理をご紹介します。
【さやえんどうとはと麦のサラダ 金柑添え】
あっさりとした味と金柑の香りが、食欲の出ないときでも食べやすく感じられます。
【食材】 一人分
さやえんどう 5枚
はと麦 大1~2
金柑 2つ
お酢 大1
オリ-ブ油 大1/2
塩 少々
大葉(しそ) 飾り
はと麦は、自然食品のお店もしくは、通販で購入できます。
一度にたくさん作り、ジプロックに入れて冷凍しておかれると、使いやすいです。
【作り方】
➀ はと麦はこすり洗いして、水が透明になるまでよく洗う。
② 3時間ほど水につけておき、40分程度弱火で、柔らかくゆでる。
③ さやえんどうと金柑はさっと蒸すかゆでる。
④ お酢、オリーブ油、お塩を入れ混ぜておく。
⑤ 材料をすべて入れ混ぜて、大葉をトッピングする。
鼻が詰まっているのは、水分代謝の悪さから熱が生じています。
はと麦は、熱をもっているときに役立つ食材です。
熱を冷ますことが得意な食材で、水分代謝を悪くしている場合におすすめです。
さやえんどうは、水分代謝の悪いときに食欲が落ちますが、その低下を予防します。
金柑は、水分代謝が進んでしまって痰ができたときに、気の巡りを改善して和らげます。
はと麦は、からだの熱を冷ますはたらきが強いため胃腸が冷えてしまう方もおられます。
その場合は、はと麦の量を減らすなど調節されることをおすすめします。
お薬と併用しながら、薬膳料理を活用されると幾分過ごしやすくなります。
人によって、症状はさまざまなので、食材の選び方、調理法もいろいろ異なります。
つらい症状に、お薬だけでは全然解消されないときに、少しでも取り入れるとすーっと、軽くなる場合もあります。
花粉症になっていてもまだ間に合う 「薬膳の胃腸のケア」
✔ 冷たいものを食べない。
✔ 生ものは控える。(生ジュース、生野菜サラダ、くだもの)
✔ 温かいスープ類を飲む。
✔ 甘いおやつを食べ過ぎない。
✔ ストレスを残さないなど
こういう食生活を続けていると、花粉症も予防ができると思います。
花粉症はつらいお悩みですが、からだの奥からのサインで、食生活を見直すチャンスです。
サインを蒸し続けると、花粉症から別の病気になることもあるので気をつけてください。
少しづつできることから体質改善を始めましょう。
きっと翌年には、いつものつらい症状も和らいでくると思いますよ。
具体的に食生活で体質改善されたい方へは、マンツーマンサポートをしております。
薬膳献立サポートコースは、おひとりおひとりの症状や食習慣など、個別プログラムに沿った薬膳献立づくりでサポートをしています。
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もうすぐ春、待ちわびますね。早く暖かくなることを。
お読みいただきありがとうございました。