薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

重だるさと食欲不振、ほうっておかずに出来る対処方法

こんにちは。国際薬膳師 国際薬膳調理師 提中 知子です。

 

台風が近づいていますね。

例年以上の酷暑続きと、湿度で、からだが重だるく、食欲不振になっていませんか?

からだの重だるいとき、たいてい食欲不振が同時に起きてしまうことがあります。

 

特に病気はなくても、これは未病といって、中医学では、体調が不安定なときに起こりやすいです。

たった重だるさと食欲不振だけで、病院通いされる人は、おられないと思いますが。

 

未病の状態が長い間続くと、これをきっかけに、重い病気に発展してしまうものです。

薬膳では、こういった重だるさや食欲不振のときに、一番見直したい臓器が脾(ひ)です。

 

胃腸とは別に、胃腸の消化をコントロールしている臓器と考えています。

普段から、この脾という臓器を健康にした食生活をしていると、重だるさや食欲不振は、減らしていけると考えます。

 

重だるさや食欲不振の原因に、からだの中に溜まった余分な水分、痰湿(たんしつ)があります。

この痰湿が、脾の調子を崩してしまうのです。

 

薬膳では、脾を健康にすることで、余分な痰湿が体に溜まらないようにして、重だるさや食欲不振を軽減していきます。

今回作った薬膳料理は、汁ビーフンです。

台湾などで、有名な料理です。

 

 

材料をお鍋に入れて、煮込むだけなので、大変手軽です。

米粉が原料のビーフン。

 

お米は、小麦などの麺類とは違い、からだを冷やさないため、酷暑続きの今はおすすめの食材です。

食欲不振のときは、案外食べない方も多いかもしれませんが、早く回復させるためには、

 

しっかり食事をとった方が良いです。

今回は、鶏肉、キャベツ、ネギ、ニンジンなど、冷蔵庫によくある食材ばかりで作りました。

 

だしは、鶏ガラスープで美味しくできるので、一度作って見られてはいかがでしょうか?

重だるいとき、食欲不振のときは、からだがサインを出しているときです。

 

サインを出しているときに、ちょっと面倒ですが、体に合う食事をとることで、早めに脾の調子を上げていきましょう。

重だるさも食欲不振も少し軽減されていくと思います。

 

お読みいただき、ありがとうございました。