こんにちは。国際薬膳師 国際薬膳調理師 提中 知子です。
ここ最近は、ぐんと気温も下がり、あの苛酷な暑さが遠のいて、大変過ごしやすくなりました。
そして、ここ数日、朝の時間の過ごし方もゆったりしています。
それは、意識的に、ここ数か月仕事を辞めているからです。
時間というのは、自分の意識の向け方次第で、有意義なものにもなるものですね。
たった一人でお昼ごはんを食べる自分のために、お粥を作りました。
からだの調子が特に悪くなくても、お粥をつくる意味があるのをご存じですか?
お粥は、完全栄養食といっても過言でない気がします。
それは、胃腸の消化に良い働きがあるからです。
ただ、日本食では、梅干しを入れる、あっさりとしたお粥に調えることが多いです。
一方、薬膳では、ありとあらゆる食材をお粥に入れます。
今回は、前の晩に残ったえびと、小さな畑で収穫した紅あずまのさつまいも、それと皮ごとみじん切りした生姜を入れました。
薬膳を学んだとき、いろいろな食材を入れる薬膳粥に衝撃を受けました。
なんで、こんなに入れまくるのか…。
たとえば、薬膳では、エビは、腎に良いというはたらきがあります。
腎は、生命、老化に大きな影響があります。
また、からだを温める「気」というものがあるのですが、この気も、腎の影響を受けています。
からだを温めるには、世間では生姜を食べればよいといわれますが、。
中医学では、この腎という「根本」を温めることこそ、授かった命をいかに丈夫で長続きさせられるかが関係します。
それほどに腎と人のからだのつながりは深いのです。
えび、さつまいも、生姜、お米。
それも身近な食材です。
薬膳料理は、高価な食材や薬は特に、要りません。
それに、薬膳料理を時々、からだに与えてあげれば、それだけでも、からだは元気を取り戻すことが出来ます。
50代でも、薬膳料理になじんでいるせいか、好きなおやつを食べていても、特に不定愁訴を感じないのは、
薬膳に出会えたからだな~と、感謝しています。
皆様も、薬膳の良さ、少し取り入れてみませんか?
お読みいただき、ありがとうございました。