薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

くだものから純度100%のお酢が簡単に!

こんにちは。国際薬膳師 国際薬膳調理師 提中 知子です。

 

12月に作った、柿のお酢が、1か月後に完成しました。

もともとは、生の柿を皮ごと瓶に詰め込み、2日に1回程度、混ぜながら発酵するのをただ、

待っていただけです。

 

柿は日ごとに、徐々に水分が多くなって、柿の原型が崩れ、ぐちゃぐちゃにつぶれた状態になりました。

柿の表面についていた白っぽいものが、発酵するには必要と書いてあったため、洗わなかったのも、

うまくお酢に変化できたのかもしれません。

 

はじめて、柿からお酢を作ってみたので、味見をすると。

柿の風味はわずかに残っていますが、むしろ、柿の甘い風味に上品さが加わり、そこに酸味とあわさって、

とても、美味しい柿のお酢が出来ました。

 

もちろん、柿が原料なので、柿のきれいなオレンジ色は、そのまま残っています。

ですが、柿から、純度100%の飲めるお酢ができるなんて、発酵の不思議を感じました。

 

12月に漬けこんだ、柿酢です。(白い紙ナプキンを蓋にした容器)

これをどんな料理に使っていこうか、楽しみです。

 

もちろん野菜のサラダに使うのも良いでしょうし、お寿司のお酢をこの柿酢にしても、また違った風合いになりかもしれません。

最後に、柿は、薬膳では性質的に冷やすといわれています。

 

確かに、同時に作った柿のジャムをたくさん食べたら、手が赤くなってきました。

 

これは、血の中が、柿の冷やす性質により、血行が悪くなったことが原因しているように感じました。

しかし、柿は、熱が出て、咳が続く場合などには、大変おすすめする食材です。

 

熱が続くと、からだには水分が不足し、余計に咳が出てしまうことがありますが、

柿の冷やす性質によって、熱を冷ます効能が言われています。

 

また、熱が続くと、お通じが硬くなって、便秘になりやすい傾向ですが、

そんなとき、柿がおすすめです。

 

また、乾燥しやすい冬のお肌にも柿が良いのをご存じですか?

なぜなら、お肌を潤すには、からだの中の肺が潤っていることが大事だからです。

 

年齢的にお肌にしわも増えやすくなっているので、肺を潤して、お肌に良い薬膳料理を作ってみたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。