こんにちは。国際薬膳師 国際薬膳調理師 提中 知子です。
経験したことのない寒波による豪雪で、大変な地域もあるようで、心配ですね。
ここ滋賀県は、案外雪の量は少なかったのですが、琵琶湖の対岸ではかなり降ったようです。
こんな季節は、部屋を暖めても、なかなか体は温まらないものですね。
寒いときは、やっぱり血行も悪くなって、手足が冷たく感じます。
出かけた先で見つけた、からだをバランスよく温められる、薬膳風のメニューに出会いました。
この左のどんぶりを見てみてください。
ほたてにさんま、そして、卵、そして、お米のごはんです。
ほたても、なかなか高価になりましたが、なかなか冬の冷えやすい体には、おすすめの食材です。
中医学では、からだを温めるためには「腎」という臓器が深く関係しているといわれています。
その腎のはたらきに必要な、きれいな水分を補ってくれる効能があります。
また、卵の効能も見逃せません。というのも、卵もほたてによく似ていて、からだ全体の臓器の水分を補ってくれるからです。
腎は、きれいな卵やほたてを食べることで、冬の温まりにくい、からだを温めやすくなることが出来るのです。
腎が温まると、肝や胃腸などの臓器も、温まるようになり、血行が良くなり、水分代謝も良くなるというわけです。
年齢を重ねると、腎が少しづつ弱っていき、誰でもからだが冷えやすくなりますが、何を食べていくかで、かなり、結果が変わっていきます。
からだがなかなか温まらない、冷えやすいとき、だれでも、一気に改善できそうな漢方薬に頼りがちですが、
普通の食材にも、漢方薬に入っている生薬には効果は及びませんが、それでも、たくさん気や血、水分を補える
ものがあります。
むしろ、からだは、食材だけの食事のほうが、体内の陰と陽のバランスを崩さないのでからだにプラスになる場合が多いです。
ほたて、さんま、卵の珍しい組み合わせのどんぶりは、寒い冬の冷え対策にとっても良い献立だと思います。
作り方は、おそらく、さんま、ほたてなどを蒲焼風の味付けにして、温かいご飯に温泉卵と一緒にのせた感じなので、冬の冷えやすい腎を温めてあげましょう。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。