こんにちは。国際薬膳師 体質改善コンサルタント 提中知子です。
散歩途中、道端に水仙の花を見つけました。
鼻から頭まで一瞬で香りが通るような気さえして、気分まで良くなりました。
花の香りは、生活に潤いをもたらしてくれますね。
部屋に花を飾る習慣のある人は、からだも元気になって、表情も豊かになっていかれる理由がありますよ。
それは、香りと体の中の気の関係です。
中医学では香りは、からだの中にある気を巡らす効果があります。
気は、目には見えませんがいつも動いているのが正常で、そういう時は血も巡り食欲もあります。
ただ、悩みがあったり気分が浮かないと、気はどこかで停滞し、それが痛みや食欲減退の原因にもなるんです。
停滞し続けると、それが未病になって、鬱、更年期のほてりや肩こり、頭痛、便秘などの原因にもなるほどです。
花の良い香りは、思っている以上に気分を動かしてくれるので、利用しない手はないですね。
ただ花でなくても、スーパーには年中果実がたくさん並んでいますから、利用するといいですよ。
オレンジやみかんも今旬ですね。
中でもレモンは、皮の部分に、気を巡らす効果があるんです。
自然農法のレモンであれば、安心してレモンの皮を使うことができますね。
紅茶の中に、果汁を絞って入れたり、皮をすりおろしてもよい効果があります。
ただ、春は、酸味を摂りすぎると気を渋らせてしまうため、使い過ぎは注意です。
春のからだは、伸びやかなことが理想です。
くだものの香りを献立に生かして、春の鬱々気分を予防して元気に乗り切れるといいですね。
気持ちが明るいときは、からだの気が巡っているときです。
気持ちが沈むときは、からだの気が巡っていないときです。
春は、つとめて、気を巡らす香りのするものを食べて、うきうきする気持ちを自然とわかせていきましょう。
お読みいただき、ありがとうございました。