こんにちは。国際薬膳医師 国際薬膳調理師 提中 知子です。
寒い冬は、お鍋であったまるのが一番の贅沢ですね。
さて、みなさんはどんなお鍋が、好きですか?
お鍋をあっという間に、薬膳料理っぽくする方法をご紹介したいと思います。
薬膳では、食材に温めるもの、冷やすもの、どちらでもないものがあると考えています。
たとえば、ありがちな白菜、大根、ごぼう。
これらの食材は、性質でいうと冷やします。
一方、ネギ、にんじん、にら。
これらは、性質でいうと温めます。
こういうふうに、すべての食材は、温める、冷やすなど、性質がすべて決まっているんです。
どうですか?
初耳ですか?
で、ここからが、大事なポイントです。
お鍋の中に入れる食材、何を入れたら体が温まるって思いますか?
薬膳を学んだ当初、「自分は冷え性だから、食材はすべて温める性質のものにすればいいのでは?」
こんな風に考えていました。
では、温める食材ばかりを入れたお鍋なら、冷え性の人にぴったりなお鍋になるのでしょうか?
答えがあります。
答え、それは、合っている場合と違う場合があります。
薬膳は、体質がポイントになります。
もしも、気の不足、血の不足などからくる冷えのある人は、温める食材ばかりでもそれなりの効果が期待できます。
ですが、気がパンパンに停滞し、熱を帯びている人は、足は冷えていても、冷やす食材が必要なんです。
また、食べ過ぎや甘いものの過食などで、湿熱という熱が体にある人も、冷やす食材が必要なんです。
結局、極端に温める食材ばかり、冷やす食材ばかりのお鍋は、からだの陰と陽のバランスを崩し、結局冷えてしまったり、温めすぎたりして良くない場合があるんです。
というわけで、旬の野菜をいろいろ多種類混ぜて作ったお鍋が、一番安心して食べられるお鍋というわけです。
これから、大寒を迎え、一番寒い季節を迎えます。
お鍋一つで、あとかたずけもラクチンのお鍋を、寒い季節の定番料理にしてからだを芯から温めましょう。
↓の写真は、外食したおりの「陰陽バランス」の整った薬膳のお鍋。
ごぼう、にら、唐辛子、ごまなど、温める食材や冷やす食材が良い具合に混ぜ合わさっています。
体調不安にお困りの方は、ご相談ください。
ご相談内容は、病院に行くほどでもない不定愁訴に限らせていただいております。
安易に薬に頼らず、食材で不調を減らしていく薬膳の体質改善サポートに興味のある方も、ご相談ください。
お読みいただき、ありがとうございました。