薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

更年期を迎えたら、骨のもろさを予防するために腎の対策を

こんにちは。

国際薬膳師 提中 知子です。

 

更年期になると、女性ホルモンの減少から、骨密度が低下しやすいといわれています。

女性ホルモンが減少してくると、骨の状態にも気を配っていくことが大事ですね。

 

ところで、中医学では、更年期と骨についてどんな関係があるのかご紹介します。

骨がもろくなる原因に、からだの腰にある臓腑、腎の弱りを上げています。

 

腎には、腎精(じんせい)という成長や発育、生殖に係る根本エネルギーが貯蔵されていて、

この腎精が、骨の髄を生成すると考えられています。

 

そして、腎精が加齢によって不足してくると、髄が減って、結果骨がもろくなる、つまり骨密度にも影響してくると考えられています。

骨のもろさは、腎の中にある腎精の減少に比例するということが言えます。

 

中医学の腎精と女性ホルモンは、全く同じとらえ方とは言えませんが、でも類似点があるようです。

特に閉経後は、腎精を食べモノからいつも補っていくことで、骨のもろさを予防していくことも出来ます。

 

ただ、食べモノから腎精を補っていくことが出来ないと、結果、骨にももろさが出て骨密度が低下し、骨折になるケースも出てきます。

では、どんな食材を食べれば、骨にも関係する腎精を補っていくことが出来るのでしょうか?

 

一般的に薬膳では、お肉も魚も野菜も大豆も、どんな食材も偏りなく食べます。

同じ食材、たとえば牛乳や子魚を食べればよいと言われていますが、同じ食材を食べ続けても、あまり効果はないと言えるでしょう。

 

牛乳や子魚を食べても、それを気や血、きれいな水分の営養に変えていく必要があります。

そのためには、食べたものを消化する胃腸が、しっかりと働ける環境にないとそもそも営養になりません。

 

中医学では、骨密度の低下に、特定の食材も大事ですが、受け入れるからだ、体調、体質に目を向けていきます。

特に、腎の中の腎精が少なくなっている方は、胃腸の消化力(気)が減っていることも考えられます。

 

胃腸の消化力を上げるためにも、薬膳でも、いろいろ多種類の食材を食べることはおすすめです。

魚、肉、卵、大豆、海藻など、偏ることなく何でも食べましょう。

 

そのうえで、胃腸でしっかり消化できるようになると、骨の弱りも予防できます。

牛乳、子魚ばかりなどに偏らないよう、気をつけましょう。

 

このように、中医学(薬膳)では、牛乳や子魚などのカルシウムを特に摂りましょうというような、おすすめの仕方より、体質自体を強くすることに重点を置きます。

まずは、1日にできるだけ多種類の食材を食べていきましょう。

 

健康診断で骨密度を測ってきました。

年齢相応の骨密度でしたが、少し対策も必要だと感じました。

 

 

もしも、骨密度が年齢よりも少ないなど、不安な点があれば一度国際薬膳師へご相談ください。

もう少し、詳しく骨と腎の関係について、アドバイスさせていただきます。

 

はじめての方のご相談は、こちらで受付していますのでお申込みください。

 

お読みいただき、ありがとうございました。