薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

体調不良、病気の気づきは、からだの変化の観察からはじまります

こんにちは。

国際薬膳師 提中知子です。

 

寒くなってきて、足元が冷えてしまう方多いかもしれませんね。

厚手のタイツをはいてみたり、靴下の重ね履きをしたりいろいろ工夫しても、

すぐには解消されないことが多いのではないですか?

 

冷えるには、その何かしらの原因があるので中医学から考えてみます。

冷えてしまう原因には、からだにとって欲しい栄養の不足と、もう一つ。

からだにとっては要らないものが余っている、この2つの原因があります。

 

欲しい栄養とは、気と血と津液(水分)の3つです。

気は生命エネルギー、血は赤い血液、津液はきれいな水分です。

この3つは、からだを健康に維持するために必須の栄養素です。

 

からだに要らないものとは、気、血、津液の滞りです。それを気滞、お血、痰湿と言います。

もしも足元が冷えるなら、欲しい栄養が足りない場合、からだに要らないものが溜まっている場合、どちらも考えられます。

 

冷えが気になっているなら、もう少し観察されてみると良いかもしれません。

冷えだけでなく、他のからだに出ている不調かも?のサインを観察してみることです。

 

 

頭から、足のつま先まで気になっている不調のサインはありませんか?

例えば、足元の冷えがあって、さらに怖い夢をみるなら、それは肝陽上亢という肝の不調のサインかもしれません。

その場合は、肝の不調(熱)をとる食材を食べれば、やわらぐこともあります。

 

また、足元の冷えがあって、何度もトイレに行ってしまうなら、それは腎気虚という腎の不調のサインかもしれません。

その場合は、腎の不調(気不足)を補う食材を食べれば、和らぐことも期待できます。

 

このように、同じ足元の冷えの症状でも、人の体質によって原因が違うので、対処方法も違ってくることが多いものですよ。

足りないものは補うことで、反対に、余っているものは排除することで、冷えは解消されてくるものです。

 

これは、中医学(薬膳)が、冷えという不調を診るときに、その不調を生んでしまう、その人の体質自体に目を向けるという考えがベースにあるからです。

 

冷えを解消したいから、ただ温活すればいいということでなくて、なぜ冷えにあっているのか、まずはご自分のからだ全体を観察すると、原因が特定できるきっかけになります。

このように、冷えを感じるときに、からだを直接観察する習慣を作ると、どういったときに冷えが強くなるか、また冷えがあるときは、他のどんなサインが一緒に見られるか、はっと、分かるきっかけになります。

 

人は、突発的に、私病気かも?って感じる人はまずおられないでしょうし、何かしらからだの反応を意識して初めて、病気に気づくものだと思います。

いつも病気をことばかり考えるのは、気持ちの上で良いものではないですが、

何も考えずに、冷えを見過ごし続けると、結果的に病気となって辛い思いをすることになってしまいます。

 

冷えを感じたら、出来る対策があれば、小さなことからでもすぐにやってみるといいですね。

仕事の時間をちょっと減らして気持ちを開放出来ることをやってみたり、睡眠を少し増やすだけでも、冷えが和らぐきっかけになります。

 

 

もしも、冷えがひどくて、そのほかにも体調で気になる点があれば、未病専門の国際薬膳師へご相談ください。

病院とは違って、体質診断や体質に合った食べ物をアドバイスし、冷えを解消するサポートもさせていただけます。

きっと今までとは違う視点から、ご自身のお体のことを大切に想う、きっかけづくりになると思います。。

 

初めての方は、体調不安と食事のことをご相談いただける「かりんるーむ」をご利用ください。

かりんるーむへは、ご予約いただければお好きな日程で、お悩みをご相談いただけます。

 

こちらから、かりんるーむについてご案内しています。

話して安心していただける国際薬膳師は、体調の不安や悩みにも、前向きに取り組めるきっかけになるお手伝いをさせていただいています。

冷えのお悩みだけでなく、病気のこと、術後の療養中の食事のことなど、どんなことでも構いません。

ひとりで悩まずに、相談して気持ちの詰まりを取っていきましょう。

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。