薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

調子がいつもと違うなら溜め込んでいるからかも?溜め込み体質の方必見

こんにちは。国際薬膳師 体質改善コンサルタント 提中 知子です。

 

豆を炊いていると、甘味がいっぱいに部屋中いきわたって気持ちが落ち着く感じがして不思議です。

実家の母が、豆を炊いてくれていた後姿を思い出しました。

 

今は、豆を電気蒸し器で炊くため、そんなに手間暇かけなくても美味しくできます。

当時は、豆を一晩つけてから手間をかけて炊いていたんだろうなと、懐かしく感じました。

 

豆は、生の状態では渋味があり、加熱を加えていく段階で、渋味が甘味に変わります。

豆はお米と同じく、日本人がずっと昔から食べてきた栄養のある食材。

 

でも調理に手間がかかるため、毎日口にされていない方もきっと多いと思います。

そこでなんですが、今回は、豆でもあまり馴染みのない豆をご紹介したいと思います。

 

薬膳での名称 「白扁豆」 びゃくへんずと読みます。

字の通り、真っ白の豆です。

 

大豆とは色も形状も多少違います。

こちらは、北海道産です。

 

効能をご紹介します。

冷えている方は、食べたもの、飲んだものが消化できなくて、溜まってしまうことがあります。

尿や便の材料になる気、血、津液(水分)以外の、余分なものが出来てしまうわけです。

 

この余分なものの流れをとり、水分代謝を良くするはたらきがあります。

特に胃腸の食欲に関して、はたらきが強いです。

白扁豆を食べると、いらない水分も消えるので巡りがよくなり、冷えの原因が解消されるというわけです。

自然に温活効果にも期待ができるので、食べないとやっぱりもったいないですね。

 

こんな症状の方へおすすめ

水分代謝が悪くなって、からだが重だるい、

頭が重い

冷えやすい

食欲がわかない

むかつき

嘔吐、下痢

食べていないのに体重が増える

疲労がたまりやすいなど

 

「白扁豆の炊き方」

今回は電動蒸し器で2時間炊きました。

お鍋でもできます。

 

鍋にお湯を沸かし、火を止め、あらった豆を入れる。

蓋をして、60分そのまま放置する。

いったん水を捨て、新しい水を入れなおし、加熱する。

中火で約40分程度炊く。

鍋の大きさなどで、加熱時間を調節してください。

 

どんよりする体に胃腸の消化吸収を良くする

「白扁豆のスープ」

作り方

炊いた豆に塩少々と適量の水を入れる。

お好みで、砂糖(今回は茶色の甜菜糖をいれたので、少し茶色に変化しました)を入れる。

お好みの砂糖を少量で優しい味になります。

 

今回は、玉ねぎなど野菜入れずに、そのままいただきました。

野菜やコンソメスープなどを入れても、美味しく食べられます。

 

ちょっと体調がいつもと違うなあなど、少し違和感を感じたときは、胃腸の調子を観察してみるといいですね。

白扁豆は、胃腸の調子を整えるので、日ごろから胃腸の調子がいまいちという方は、一度使ってみられるといいでしょう。

 

薬膳では、豆は水分代謝の悪いときに良く使います。

いつも少しづつ豆を食べていれば予防につながります。

普通の食材がお薬替わりになるところが、薬膳の良いところです。

わざわざ病院に行かなくても、キッチンで症状に合わせて食材を使い分けていけるところが、魅力ですよ。

 

2月2日、明後日は立春です。

気持ちはまだ冬のままですが、少しづつ春に動けるからだづくり、始めたいですね。

 

胃腸の調子がよくないなど、おなやみがありましたらご相談ください。

はじめての方は、かりんるーむで、ご相談いただけます。

遠方の方はオンラインでもできます。

かりんるーむの詳細はこちらからご案内しています。

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。