こんにちは。国際薬膳師 体質改善コンサルタント 提中 知子です。
立春過ぎても、寒波到来で厳しい寒さが続いています。
季節の変わり目は、体調を崩しやすいのは皆さん経験されることだと思います。
春に体調を崩し気味の方は、毎日の献立に薬膳のエッセンスを取り入れてみませんか?
薬膳は献立の中に、春夏秋冬で変わっていく人のからだにも配慮する工夫がたくさん入っています。
たとえば五行説からご紹介していきます。
春は木 もくに属していると考えています。
春の風は、東風で暖かく作物を成長させる力があるといわれています。
寒い冬から暖かくなる春にかけて、陰は弱くなって、陽気が次第に強くなります。
春は、五臓(肝・心・脾・肺・腎)のうち、肝の機能が盛んになって、精神の活動が上昇、発散しやすくなります。
ちょっとしたことで、興奮しやすくなったり、イライラ怒りやすくなったりします。
この肝の興奮を、そのまま放置しておくと、肝がからだの中で暴走して、胃腸を傷つけやすくなってしまうことにつながります。
ここで、春の養生が大切になるわけです。
春の養生としては、肝が興奮しないように、怒ることをしないように努めます。
自然界の陽気が高まってくる時期にあわせ、気持ちをゆったりリラックスしていくと、からだの中の陽気も成長していきます。
何事も、楽観的にこだわりすぎずに過ごしていくと、肝がのびのびとし食欲も落ちずに済みます。
春の薬膳料理には、からだの中の陽気を成長させ、肝の調子を整え、季節の変わり目の不調を未然に予防するという配慮がこめられています。
一見見えない部分にも、細やかな体調への配慮がちりばめられていることを知ると、薬膳料理の温かさを感じてもらえると思います。
~春をすこやかに過ごす~ きんかん入りかぼちゃサラダ
かぼちゃの甘味ときんかんの酸味が口の中で合わさって、大変美味しいです。
マヨネーズゼロの、あっさりしたサラダの味に仕上げています。
【食材】 2人分
かぼちゃ 80g
干しブドウ 大1~2でお好み
きんかん(黒砂糖で煮詰めたもの) 3個~4個
塩 少々
はちみつもしくは麦芽糖(ばくがとう) 大1程度
お湯 適量
分量は、お好みで調節してください。
はちみつがない場合、水あめもしくは麦芽糖でも代用できます。
↓↓ きんかんを黒砂糖で煮詰めたもの
【作り方】
➀ かぼちゃを適当な大きさに切り、やわらかく蒸す。
② はちみつと塩をお湯で溶かす。
③ 蒸したかぼちゃ、干しブドウ、黒砂糖、半分に切ったきんかん(金柑)を和える。
金柑は、酸味があり気の巡りを滞らせることもあるため、冷えの強い方、虚弱な体質の方は食べ過ぎないように気をつけてください。
春は、1年で一番過ごしやすい時期ですが、環境の変化で気持ちが揺らぐときです。
思わぬ体調不良で過ごすことがないように、毎日の献立にぜひ、薬膳の細やかなエッセンスを取り入れてみてくださいね。
春に体調のお悩みが出やすい方は、一度、国際薬膳師へ体質のこと相談されてみませんか?
初めての方は、かりんるーむでお尋ねいただけます。