薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

貧血だとわかったら、ほうれんそうで即改善?

こんにちは。国際薬膳師 提中 知子です。

 

30代、T 様とお話しているとき、こうおっしゃいました。

「貧血の数値が基準値より悪かったんです。それで、ほうれんそうとか、ひじきとかを食べるようにしています」

 

もともとやせ型の体型で、色白の方です。

貧血の数値が検査で低いのは、中医学で、血が不足している「血虚体質」(けっきょ)と考えても良いと思います。

 

中医学では、貧血ぎみの方は、顔色が白く、やせ型の体型の方が多いです。

体にとって、血はとても大切です。

血のはたらきは、中医学では、臓腑を潤したり、精神を安定させたりほかには、女性にとっては特にからだのまるみや、お肌の潤いなどにも関係しています。

 

T 様は、貧血をなくすために、ほうれんそうやひじきを食べるようにされているとのこと。

からだの不調のサインに、食べることに意識を向け、さっそく対処をされているのは、感心なことです。

 

貧血の判断は、ほとんどの方が病院の数値結果かもしれません。

中医学では、数値ではなく、ご自身のお体から出ている不調のサインから判断します。

 

数値が正常値でも、実は、貧血がひどい隠れ貧血という方は、多いと思います。

ですが、たった貧血くらいと見過ごしてしまうと、やがて、食欲も減退し、筋肉は衰え、女性らしいからだのまるみも、お肌のうるおいも徐々に薄れてしまうでしょう。

 

さらに、不妊や婦人科系疾患などにも、なってしまうでしょう。

反対に、血が豊富にあれば、血行が良く、あらゆる不調や病気を避けていくことが出来ます。

 

中医学(薬膳)では、貧血を良くする食習慣があります。

それは、ほうれんそうやひじきも大事ですが、胃腸に目を向けます。

 

胃腸が徐々に虚弱になっていることが、貧血のおおもとの原因ということが多いからです。

なので、胃腸が消化吸収できる「気」を増やすことが、貧血改善のための方法ということがよくあります。

 

貧血の改善には、ほうれんそうやひじきに偏らず、薬膳では、いろいろな食材の中から体質に合うものを選びわけていく方法がおすすめです。

貧血の方でも、体質は気が消耗している方や、気が停滞している方など、さまざまで誰でもほうれんそうなどで、改善するということはないからです。

 

薬膳は、体質別に食べてはいけないなどの極端な食事療法ではありませんが、ほうれんそうやひじきは、性質的に冷やす食材です。

体質によっては、ほうれんそうなどの、冷やす性質を過剰に食べるだけで、調子を崩してしまうこともあります。

 

もしも、病院の数値で異常があったなど、気になるサインがありましたら、一度、ご自身の現在の体質を調べてみてはいかがでしょうか?

数値だけでは見えない隠れた不調が、見つかることもあります。

 

ただ、不調も小さな不調の段階であれば、小さな食事の改善で、少しづつ良くなります。

からだって、食べるものを変えるだけで、どんどん良くなっていくことも多いです。

 

年齢とともに、食べているものは変わらないのに、体調がいまいちよくないこともあります。

女性は、28歳が一番丈夫と言われ、何も食べ物で対処しなければ、毎年虚弱に向かっていきます。

 

健康は今日のご飯、明日のごはんの積み重ねです。

国際薬膳師は、病気になるまでの段階で、何を食べ、何を避けていけばいいのか、具体的な食事献立のアドバイスをしております。

 

ご興味のある方は、まずは、ご相談をご利用ください。

不定愁訴と言われるさまざまな女性によくあるお悩み(頭痛、肩こりなど)に、対応させていただいています。