薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

お茶をつくれる暮らしは、贅沢な時間

こんにちは。国際薬膳師 提中 知子です。

 

今日はふだん家族と一緒に飲むお茶を、ゆっくり煎ってブレンドしました。

お茶は、毎日からだに取り入れるから、体調を左右するものなのです。

 

それなのに、毎日決まって同じお茶を飲まれている方が以外と多いのに気づかされます。

お茶って、同じものを飲むのが普通って方の方が多いかもしれませんね。

 

私も薬膳を知らないときは、当たり前のように毎日同じお茶を飲んでいた記憶があります。

ですが、今回作ったお茶は、薬膳茶です。

 

薬膳に使うお茶は、日本茶のように煎茶やほうじ茶だけでなく、普通の食材や果実なども多彩に使います。

薬膳は、一つのお茶を単品で飲むよりかは、いくつも食材や茶葉をブレンドにすることが多いです。

 

そうすることで、現れている体調のお悩みに効能が届きやすいからです。

漢方薬は昔に、中医学のお医者さんが作られたもので、ほぼ何種類も生薬をブレンドしています。

 

これと同じ考え方で、複数の食材や茶葉を使って、効能を増やしたりして、また、甘味や辛味、苦味などの多彩な味で深みのある美味しさのお茶に仕上げていきます。

薬膳茶は、コンビニでペットボトルのを買うのが普通な世の中にあって、飲んだ後のからだへの良い作用を確かめたりすることが出来るのが、奥深い世界だなと思います。

 

いくら効能があったとしても、やっぱり家族も一緒に飲めたほうがいいです。

少し煎る手間もかかりますが、煎っている時間の待ち時間も、気晴らしになっています。

 

今回のお茶は、どんな働きがあるのか、少しお話しますね。

まだ暑さも残るため、からだにいらない熱がこもりやすく、これが原因でめまいや頭痛、便秘などになりやすくなります。

 

めまいや頭痛はなくても、からだは、いつも熱などの邪気という病気を発症するものに影響されています。

これは、子供、大人に年齢に問わずです。

 

残暑のめまいや頭痛、便秘を和らげる薬膳茶

完成です。

煎茶を煎って、ほうじ茶を作り、決明子(けつめいし)という小さな茶色の粒の食材や、そのほかの食材をいれています。

 

ブレンドし終わり、お楽しみの試飲です。

色はちょっと黒っぽくて普通のお茶みたいで、味は飲みやすいほうじ茶がベースになっています。

 

決明子は苦い味がしますが、量を計算して、苦味と甘味がちょうどいいくらいの深みのある味にしました。

以外とごはんにも合いそうで、無理なく飲めそうです。

 

ここからは中医学、薬膳のお話です。

めまいや頭痛、便秘の原因もいろいろですが、肝(臓)の不調があって起きやくなる場合があります。

 

これだけ暑く、まだ残暑が続くと思うと、肝の衰えを少しでも補っていくことが、めまいや頭痛、便秘の最善の予防かもしれません。

ところで、肝(臓)が良いかどうかは、お酒を飲むかどうかにあまり関係ありません。

 

むしろ、これまで体質診断をして気づくことは、女性の場合は、胃腸が弱くて、きれいな血をつくれないことから、結果的に、肝の不調につながり、めまいなどの不定愁訴につながりやすくなっています。

テレビやネットの影響で特定の食べ物を食べ続けたり、偏食がある方ほど、この傾向があるように思います。

 

国際薬膳師は、体質診断で、どんな栄養が不足し、何が停滞しているかを判断し、食材の摂り方、献立の立て方、調理法など、いろいろな方面から、お一人おひとりの体質に合う献立の立て方を具体的にサポートしています。

食べているものが、今の体質や不調さえ作ります。

 

老化だから、仕方がないと考えてしまいがちですが、献立、食事を見直せばまだまだ良くなる可能性は残されています。

薬膳って知らない方、お料理が得意でない方、手間はかけられない方、家族と一緒に献立を立てたい方でも、

1年、2年で、すっかり不調を和らげた方が多くおられます。

 

家族の中で自分一人のための献立ではなく、小さな工夫で家族とも基本同じ献立を食べて、さらに体質を強くし、不調を和らげていくお手伝いをしています。

今日は、国際薬膳師の、家族も一緒に体質改善できる美味しい薬膳茶づくりをご紹介しました。

 

 

最後まで、お読みいただきありがとうございました。