薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

夏にとことん疲れたお体に「〇足」で薬膳料理

こんにちは。国際薬膳師 提中知子です。

 

今日8月23日は、暑さがやむというころの「処暑」~24節気~と呼ばれています。

朝には涼風が肌に心地よく感じられ、少し過ごしやすく感じられますね。

 

危険な暑さが続いていたことで、体調の崩れやこころの不安定さなど感じておられませんか?

たとえば、お腹が空かないからと朝食を抜くことが多かったり、夜なかなか眠れないからとスマホで目を酷使し、睡眠不足になっていませんか?

 

それに多いのは、家事をしているときに意外と、汗をかき過ぎている場合です。

家では、家族がいる時間の多いリビングは冷房をつけていても、用事があって冷房がついていない部屋で家事をしているときに、ダラダラと大汗をかいてしまうことありませんか?

 

朝食抜きや目の使いすぎ、また汗のかきすぎは、体調を崩す原因にもなっていくので、体調に優しい目を向けてあげましょう。

今回は、ふらっとするめまいや、硬い便、肩こりで悩まれている方におすすめの薬膳料理をご紹介します。

 

豚足の和風さっぱり煮込み

 

豚足は、好きと言われる方が少ない食材の一つですが、血を補える食材の一つです。

昆布だしで、あっさり煮込んだので、胃腸に入ってからもくどい味は全然感じなかったです。

 

今回は、薬膳食材の「五味子」、ごみし(写真小さな黒い果実)を一緒に使っています。

五味子は、韓国産のものはきれいな赤い果実をしていて、汗が出すぎるときや心配や不安で眠れないときにもおすすめのものです。

 

韓国のお茶で、五味子茶がありますが、五味子茶を代用してもいいと思います。

酸味が一番口に感じる五味子で、豚足の少しくどい甘味が、さっぱり食べやすくなり、

 

また、合わせて昆布だしを使っているので、よりスッキリ食べやすい味になりました。

めまいや硬い便、肩こりの原因も虚弱な体質からくる方や、血行の滞り、水分代謝の悪さなど、からだに余っているものが多いことからくる方がおられ、さまざまです。

 

今回は、虚弱な体質の方向けの薬膳料理ですが、それでも女性なら特に不調も感じない方から、どんな体質の方でにでもおすすめしたい献立です。

 

この献立には、黄耆(おうぎ 写真手前輪切り)というお薬(漢方)も入れ、胃腸を温めながら消化を良くしています。

豚足をたくさん食べると、胃腸が弱い方は、食欲低下につながることがありますがその場合は、ショウガを加えてみてください。

 

【食材】

豚足(輪切りのものを使いました)

五味子  ごみし(なければ、五味子茶でも)

昆布だし(昆布を30分つけ煮だしたもの)

黄耆 おうぎ(なければショウガでも)

 

豚足は、お肌もきれいになるはたらきに大変優れているので、夏から続くお肌のトラブルのある方にはおすすめですから、一度挑戦されてみてもいいですね。

 

お読みいただき、ありがとうございました。