薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

めまい、耳鳴りに薬ばかり、病院ばかりに頼らない…

こんにちは。国際薬膳師 国際薬膳調理師 提中 知子です。

 

昨年の9月から薬膳献立サポートコースで、五十肩、耳鳴りやめまいの不調に良い献立を学ばれています。

54歳のUさまです。(令和5年1月31日)

体質改善をはじめるまでは、朝ごはんも、ごはんと納豆で済ませていますと、おっしゃるほどでした。

仕事中心の生活が、体調不良の原因につながっているとどこか感じておられたのかもしれません。

 

仕事中心の生活の、どこに、五十肩、耳鳴り、めまいの原因が隠されていたんでしょう?

一つは、U様の毎日の食事の献立でした。

 

お昼は給食があるようですから、朝と晩ご飯の2食です。

ちまたで体に良いと言われる納豆(たとえばですが)中心の朝ごはんが、長年続いておられたようです。

 

確かに納豆は、日本人にとって特別な食材ですね。

でも、薬膳からみると、納豆だけでは、気、血、水の栄養を作り出すことは到底、難しいです。

 

U様の五十肩の原因の一つは、食べたものが栄養の気、血、水分に変わり切れていない、つまり、気の停滞、血の停滞、水の停滞という不調の原因を作っていることでした。

逆に納豆を毎日食べ続けていたことも、原因を大きくしてしまっていると思われました。

 

それで、今は、U様にとって、まず胃腸の消化を良くするための、食材の選び方、調理方法、その他、調味料選びなどについて、アドバイスをさせていただいています。

私のアドバイスは、中医学と薬膳の知識に沿った、個人の体質をベースとした食事による体質改善の方法です。

 

提出していただいた献立表には、変化がたくさんあります。

納豆ごはんの一点張りのような朝ごはん、もう見当たりません。

 

もちろん、仕事に行かれる日の朝ごはんに納豆は出てきますが、それ以外に改善点がたくさんあります。

だから、今までみたいに、納豆を食べていても、栄養が作れず消化が進んでいないということはないようです。

 

その証拠に、症状の様子を聞き取りすると、五十肩、めまいも、耳鳴りも症状は少しづつ和らいでいるようです。

 

人は日々老化しているので、五十肩やめまいや耳鳴りを予防し続けるのは難しいでしょう。

けれど、不思議なもので、今食べたものはすぐに体調や体質に影響し続けています。

 

少しでも症状をひどくならないようにするためにも、薬膳で食べるもの、食べることの大切さを学んでいただきたいと思っています。

同時に、ご自身だけの体調不良に目をむけるのではなく、同居しているご家族の健康にも気を配っていただきたい思いがあります。

体質改善が、一人だけのためのものであっては、ご家族に良くない影響が出ることもあるからです。

家族の皆んなの献立も、U様自身の献立もほぼ同じで、余計な労力がかかりすぎないようにも配慮させていただいています。

 

結果ばかりを追い求めるあまり、ご家族の健康がないがしろにされるようでは、本末転倒ですから…。

じっくりゆっくり継続できるくらいの、体質改善を目標にしていただいています。

 

ちょっと神社まで30分ほどウオーキングして、運動をはじめました、っとも笑顔でおっしゃいました。

運動はまったくしていませんっと、この間までおっしゃっていたんです。

 

食事と運動は、どんな体質の方でも、基本になりますね。

 

 

先月12月25日に、しばらく治っていためまいと耳鳴りが、同時に起きたようです。

3か月くらい、起きなかったようですが、こういうことは、よくあることです。

 

体重も1月は、減ったり増えたりいろいろでしたっと、おっしゃっています。

ご家族は、コロナにかかられたらしいですが、ご自身はかからなかったそうなので、徐々に食事の良い影響もでてきているかもしれませんね。

 

来月にも、ヒアリングにこられます。

それまで、新しい食材を20品目ほどお伝えしました。食を変化させるのは努力がいります。

 

一生懸命取り組まれているお姿に、とても励まされています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました