こんにちは。国際薬膳師 国際薬膳調理師 提中 知子です。
湿度が高いので、蒸し暑く感じますね。みなさまお元気でしょうか?
こんなムシムシ暑い季節には、食材の力や効能を借りて、一瞬でも気分をさっぱりさせていきたいですね。
そこで、今回も、薬膳の美味しい1品をご紹介しますね。
漢方薬のようなお茶の材料に使う食材が並んでいますが、お茶ではありません。
水分代謝、血行促進のはたらきが期待できる「新ショウガの薬膳風甘酢漬け」です。
なぜ、水分代謝を巡らせたり、血行促進が大事なのかですが、理由があります。
特に、梅雨時期には女性は、外気の湿気で、水分停滞しがち、血行もあわせて悪くなりがちなんです。
新ショウガのうっすらピンク色が、ちょっとかわいい…。
スーパーに新ショウガが並んでいるのを見ると、すぐに手が伸びます。
最近は、新ショウガを付け込む、甘酢も市販されていますが、ご存じですか?
市販の甘酢の液といえば、お酢、お砂糖、それにからだには良くないであろう、美味しくする液体?よく知りませんが、入っていますよね。
からだには、どうでしょう?それと味は?自然でしょうか?
やはり、イチカラ調味料も自分で作ったほうが味的にも美味しくて、それに、材料代も節約できそうです。ということで、今回は、新ショウガの薬膳風甘酢漬けを作りました。
作ってからすでに2週間程度がたち、すでにいろんな料理にアレンジ的に使っています。
【食材】
新生姜(皮ごと)
お酢(りんご酢)
甜菜糖
紅花
陳皮(みかんの皮)
五味子(ごみし)
紅花、陳皮、五味子の3つは手に入らない場合入れなくても美味しく作れます。
今回使った紅花(写真左)、陳皮(写真真ん中)、五味子(写真右)の3つは、美味しく食べられる薬膳食材です。
一般の方でもネットで十分、手に入りますよ。
紅花や陳皮は、血の巡りをよくする働きに優れています。
五味子は、食べられませんが、お茶で煎じたりして風味をいただける食材です。
五味子は、足りないきれいな水分を補える効能があります。
血行は、流せば流すほど良いと思われがちですが、そもそも行き過ぎると、血やききれいな水分が足りなくなり、それで、逆に血行が悪くなります。(中医学)
梅雨の湿気が、むくみや胃腸の不振、頭が重い、肩こり、便秘などの体調不良になっていることもありますが、
そんなときに、新ショウガのスッキリとした風味が、気分をパット明るくしてくれます。
薬膳は、日常当たり前に手に入る食材を、からだの体質や不調の種類に応じて、
食材をうまく取り入れて不調を軽減させて、健康へと導く美味しい食事です。
スーパーに新ショウガを見つけたら、甘酢を手作りして、梅雨の美味しいお薬づくりを
やってみてはいかがでしょうか?甘酢は、お酢と砂糖だけでも十分美味しく作れますよ。
お読みいただき、ありがとうございました。