こんにちは。国際薬膳師 国際薬膳調理師 提中 知子です。
渋柿をいただきました。
ちょっとめんどくさい気もしますが、皮をむいて、干し柿づくりに挑戦してみようと思います。
ところで、柿は、からだを冷やすといわれます。
冷え性の女性は、柿を食べるとからだを冷やすから、ちょっと敬遠される方も多いかもしれません。
本当に、柿は、からだを冷やすのでしょうか?
薬膳の効能では、食材それぞれ、からだをあたためるとか、からだを冷やすとか、からだに影響する性質があります。
柿は、「寒性」(かんせい)という、からだを冷やす性質なのです。
つまり、柿を食べるなら、からだを冷やすというのは本当です。
でも、冷やす食材を食べないようにすれば、冷え性は良くなるかというと、まったくそうではないのです。
たとえば、女性のなかには、手足が冷たい冷え性のお悩みの方が多いと思います。
その理由として、もしも、きれいな血がからだの中に少なく、その結果、血がどろどろとして停滞してしまいがちな場合、からだに余分な熱がこもってしまう体質の方がおられます。
こういう場合に、柿を食べて、余分な熱を冷やすなら、熱が冷め、血の流れは良くなると考えます。
つまり、体質によっては、からだを冷やす食材を食べて、血の流れを改善させて、手足の冷えを「まし」にすることもできます。ちょっと難しい中医学のとらえ方ですね。
冷えの原因といっても、体質によって、まちまちなので、冷やすものは絶対食べないというのは、少し偏った考えになるかもしれません。
冬の冷たい風で甘く仕上がる、干し柿の美味しさと、効能も、一度に食べ過ぎない程度で味わいたいですね。
薬膳って、普通の食材の持つ効能を自分の体質に合わせて選んで取り入れて、体質改善に役立てます。
暖房の中にいると、顔が熱くなったり、また、髪の毛がぱさついたり、寒さで手が赤くなったりする方は、からだに熱がこもっている場合もありますから、一度、柿を意識して食べてみるのも良いかもしれませんよ。
今年は、どんな干し柿が出来るでしょうか?
手間はかかりますが、今から楽しみです。
お読みいただき、ありがとうございました。