薬膳で笑顔咲く

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【更年期】 ホットフラッシュ、ほてり、のぼせ

こんにちは。国際薬膳師 提中 知子です。

 

今回は、更年期の症状で、ホットフラッシュ、ほてりやのぼせについてご紹介します。

 

中医学(東洋医学)では、このような症状はからだの陰の不足が原因と言われます。

 

陰は、いんと読み、からだの赤い血、きれいな水分の2つを指します。

 

陰がすくないと、陰陽のバランスが崩れてしまうと考えます。

 

もともと身体の中には、陰と陽の2つがあって、互いに量的に同じであればバランスは平衡状態です。

 

この平衡状態の時、公園にあるシーソーを思い浮かべると分かりやすいかもしれません。

 

同じ体重であれば、どちらにも傾かず、まっすぐ平行を保つことが出来ます。

 

からだの陰と陽もこれと同じです。

 

陰、からだの血と水分と陽、からだの気が量的にどちらかに差がついてくるとバランスが崩れます。

 

ここから、更年期のホットフラッシュ、ほてり、のぼぜがおきます。

 

 

【簡単に対処できる方法って?】

その① 陰 いんを補う。

血や水分の陰が足りないので、からだの上半身に熱がぽーっと上がってしまっています。

これは、からだが欲している血と水分を補うこと、和らげていくことが出来ます。

大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似たはたらきをする成分として注目されています。

薬膳でも、大豆はからだの水分を補うはたらきもあります。

大豆は、利尿作用もあるため、食べすぎると補った水分なども排出してしまうため、適度に摂取されると良いでしょう。

その他にも、おすすめの食材はありますが、個人の体質(体質チェックでお調べできます)によっておすすめの食材は変わってきます。

 

その② 陰 熱を冷ます

血や水分の陰が足りないので、からだの上半身に熱がぽーっと上がってしまっています。

これは、要らない熱を冷ますことで、和らげていくことが出来ます。

一時的にきゅうりやトマトの夏野菜、生のフルーツなどを少量食べていくことで和らぎます。

 

その➂ 陰 いんを無駄に消耗しすぎない

血や水分は、せっかく補っても無駄に消耗することでどんどん使い切ってしまいます。

スマホ、パソコンを使いすぎると血や水分を消耗しすぎます。

なるべく、毎日の中で、使用する時間を決めていくことが大切です。

また、考えすぎ、動きすぎ、はたらきすぎなど、すぎるほどのライフスタイルは、血を消耗させてしまいます。

少し余裕のある時間の使い方が、おすすめです。

 

その④ ツボ療法を摂り入れる

おうちで一人でできるツボ療法は、テレビを見ながらでも手軽に摂り入れられます。

臓器の肝、腎、胃腸につながるツボ療法がおすすめです。

優しくゆっくり5回押してを2、3回程度を繰り返します。

 

【肝におすすめのツボ】

 太衝(たいしょう) 両足の親指、人差し指の間の骨があたるところ。

優しく押すと、身体がすぐにあたたまってくることがあります。

 

【腎におすすめのツボ】

三陰交(さんいんこう) 内くるぶしの上から指4本分上がった骨の後ろ側。全身の血行を良くします。

 

【胃腸におすすめのツボ】

関元(かんげん) おへその下指4本分、もしくは恥骨から指2本分。気のとおりを良くして体にエネルギーを充実させます。

 

 

女性は、40代、50代になると子育て、仕事、介護などで多忙な生活になりがちです。

身体を休めることも日々の暮らしに摂り入れると、身体の陰陽バランスが徐々に回復することがあります。

ゆったり、薬膳茶でも飲んで一息いれてみましょう。

 

 

ホットフラッシュ、ほてり、のぼせでお悩みの方は、初回カウンセリングでご相談していただけます。

初回カウンセリングのご案内はこちらです。

 

お読みいただき、ありがとうございました。