薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

たった1品のおせち料理。黒豆ははずせない理由と腸が動く黒豆煮の炊き方

こんにちは。国際薬膳師 体質改善コンサルタント 提中知子です。

 

今年もあと二日。

おせち料理、何か1品でも作ってみようかな~と思っている方へ、ぜひおすすめしたい1品をご紹介します。

 

なかなか手間のかかるイメージの黒豆煮。

ちょっと初めての方には、ハードルが高いかもしれませんね。

 

黒豆の効能をうまく使うと、年末年始の暴飲暴食で弱りがちな胃腸の働きも弱めずに、さらに動ける吸収力も期待できます。

今回は、この手間のかかる黒豆煮を、時短なのに、ふっくら、かつ胃腸薬級にグレードアップさせる薬膳の黒豆煮の炊き方をご紹介します。

 

黒豆の効能をご紹介します。

黒豆は、閉経前に減少する女性ホルモンのような、てんきと呼ばれ物質をたっぷり補うことが出来ます。

食べるだけで、ホルモンを補充できる営養も補給できるイメージです。

 

効能は、血を補う、いらない水分を排出し、水分代謝を助けるなど、薬膳効果も期待でき、寒さから溜まってしまいがちな余分な水分をうまくさばいてくれます。

 

 

 

黒豆煮の作り方

【材料】

黒豆100g~150g

砂糖かハチミツ 砂糖20g~30gまたは、ハチミツ 大3程度

八角 2つ (はっかく)

塩 少々

 

【作り方】

①黒豆をきれいに洗う。

②家にある一番大きな鍋(黒豆をたっぷりな水分量で炊くため)に、お湯を沸騰させ火を止める。

③②の熱湯に、きれいに洗った黒豆を、鍋に入れる。

④そのまま蓋をして、1時間放置する。(一気に、黒豆の皮がのびて、1.5倍ほどになります)

⑤鍋のお湯だけを捨てる。(黒豆の汁)

⑥鍋に、水を入れなおし、黒豆をそのまま1時間~2時間弱火でコトコト炊く。

⑦黒豆が柔らかく指でつぶせるまで柔らかくなったら、砂糖かハチミツ、八角を入れ、塩で調整する。

*⑥の炊いているときに、黒豆が煮汁の上から顔を出さないように水を足すと、皮がちじみません。

 

ここがポイント!

砂糖を多用すると、消化吸収を弱める原因になります。少なめにしましょう。

八角は、中華食材コーナーで見かける星形のスパイスです。

からだを温める作用があり、冷えてお腹が痛いときに鎮痛作用で痛みを止めてくれます。

 

八角を入れると、ハチミツ、砂糖がすくなくても、香りが効いて味に変化が出て美味しくなります。

また、お砂糖をハチミツに代用すると、胃腸の消化吸収を良くします。

 

胃腸の弱い方は、黒豆をたくさん食べるとお腹が停滞し、いつまでも張ってしまう原因になります。

食べすぎてしまうと、せっかくの黒豆の効能が生きないので食べすぎに、注意しましょう。

 

黒豆煮は、中医学で女性の美と健康の大本の五臓の腎を強くする効果も期待できると言われてますので、希望に満ちた1年のスタートには、ぜひおすすめしたいおせち料理です。

 

1年の計は、元旦にありと言われていますね。

物事ははじめが大事ということわざですが、1年の健康の計は、黒豆にあり、と言い換えてもいいくらいです。

これから始まるたいせつな1年のスタートに、健康に過ごせるようという意味で、黒豆に希望を託しましょう。

 

お読みいただき、ありがとうございました。