こんにちは。国際薬膳師 体質改善コンサルタント 提中 知子です。
みなさん、コロナ疲れしていませんか？
実際ご家族や、また、まわりの方が発症され大変な思いをされておられるかもしれません。
そして、今までだったら、普通にできていたことができなくなって、なんとなく気分が落ち込んでしまったりすることもありますね。
先日近くの方が、コロナに感染され少し、「熱が少し出たんですよ」と話してくださいました。
薬膳料理は、病気の予防したり、感染の予防にもつながる免疫力を高める点でお役立ち料理なんですよ。
お体の免疫力は、急には高められないので、少しづつ不調があれば、取り除いているといいかもしれません。
免疫力は、中医学では気と呼ばれているんです。
やる気、根気の気ですね。
肌の表面にはウイルスなどを防御する衛気（えき）という、大事な気もあります。
この衛気も、どうやって作られているかというと、食事からなんです。
今回は、春に起きやすい不調の一つ、肺の不調、咳症状を和らげる薬膳料理をご紹介します。
（ただ、これは、コロナ感染予防のための薬膳ではないことをご了承くださいね。）
春は、ストレスに弱い肝の不調から肺の疾患、咳が出やすい季節なんです。（中医学）
特に、肝はストレスが溜まってしまうと、熱をおび、肝の上にある臓器、肺を刺激してしまうことがあります。
これは、肝化犯肺（かんかはんはい）という難しい名前がつけられているのですが、症状は、急な咳が出て続いたり、口が乾いたりするのが特徴です。
原因不明の咳と診断されることもあると思いますが、身近な食材をうまく配合させていけば、和らげることにもつながりますので、ご紹介します。
大根と鶏肉の紫蘇ドレッシング添え
咳があるときは、こってりした風味の献立より、あっさりしたものがおいしく感じられます。
こちらが、紫蘇をたっぷり使ったドレッシングです。
市販の麻辣醬を使って、青紫蘇を混ぜただけのもの
【食材】
大根
鶏肉
ゆば（乾燥）
貝割れ大根
ゆず
市販の麻辣醬
青紫蘇
分量は、お好きに調節されてください。
【作り方】
➀ 大根を５ミリほどの厚さに薄く切って、オーブンで約１５分加熱する。
② 鶏肉は、塩をふり、フライパンで中に火が通るまでじっくり蒸し焼きにして、薄く切り分ける。
③ 乾燥ゆばは、乾燥の状態で細かく指でさいておく。
④ 市販の麻辣醬（玉ねぎ、しょうが、おろしにんにく、テンメンジャン、豆板醬、醤油、砂糖、酒など）に青紫蘇を刻み入れて混ぜておく。
⑤ 加熱した大根に、麻辣醬と青紫蘇を混ぜたドレッシングを塗り、鶏肉、ゆばの割いたものを置いて、貝割れ大根をのせる。
⑥ 麻辣醬と青紫蘇を混ぜたドレッシング、ゆずのしぼり汁を一緒にかけてお召し上がりください。
大根は、咳を和らげるはたらきもあり、煮物に少々飽きてきた方は、こんな大根の食べ方でも美味しく食べられます。
乾燥ゆばも、肺の不調にもよく咳や喘息にも効能があるので、乾燥のままでも食べられるので使いました。
薬膳料理は、お薬と同じような期待はできませんが、春先のストレスからくる咳込みには予防のためには、とてもおすすめできます。
免疫力を高めようと思っても、ちょっと日ごろから咳込んだりしている場合、低下しているそもそものサインです。
ちょっと咳が出るくらいの時から、ひどくならないように薬膳料理の出番です。
作ることが、意外とよい気分転換になって、からだにも良い働きも感じられるとなおさら元気になれます。
お料理で笑顔が増えて元気を回復できれば、それが一番のこころの安心につながりますね。
お読みいただき、ありがとうございました。
