薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

薬膳、熱中症予防にのど越しつるんのデザート

こんにちは。国際薬膳師 体質改善コンサルタント 提中 知子です。

 

夏場に食欲が落ちたとき、のど越しにつるんと入る寒天は、とてもおいしく感じますね。

寒天の原料は、海藻だそうですが、今は、輸入品の海藻が多いようです。

 

でも、もともと寒天は、日本生まれだと知っていますか?

そして、この寒天は、食物繊維が豊富で、便秘解消や生活習慣病の予防にも効果が高いらしいです。

 

今回は、この寒天、棒寒天を使って熱中症対策にも期待できる薬膳スイーツをご紹介します。

熱中症対策は、みなさんもご存じのようにまず水分補給ですが、水分をそのまんま飲むよりも、実は、別の摂り方(方法)もあるのをご存じですか?

 

その方法を試せば、からだの中に足りない水分を補うことができるので、熱中症予防にもつながります。

熱中症予防のカギは、からだにきれいな水分を増やすことだからです。

 

つるりとのど越しに美味しい! 【豆乳寒天ピーナツ葛ソースかけ】

 

~豆乳寒天~

【材料】:

棒寒天    1本 5グラム

水      200cc

調整豆乳   50cc

甜菜糖    大2程度

【作り方】:

棒寒天を水に20分つけ細かく手で割き、水分を絞ってから、鍋に入れる。

さらに水を入れ混ぜながら、いったん沸騰させて、弱火で約2分溶かして濾す。

人肌に温めた豆乳と、甜菜糖を加えてゆっくり混ぜる。

型に入れ、冷蔵庫で冷やす。

 

~ピーナッツ葛ソース~

【材料】:

ピーナッツバター  *今回は自家製のもの  大2程度  市販のものでOK

葛粉     大1/3程度 水でとく

烏龍茶    お湯で3分程度蒸らしたもの  25cc程度

甜菜糖    大1/2程度

【作り方】:

鍋にピーナッツバター、蒸らしたウーロン茶、水で溶いた葛粉、甜菜糖を入れ、弱火で加熱する。

 

(自家製ピーナッツバター)

*落花生の皮をむき、フライパンで煎り、はちみつを加えたもの

はちみつでなくても砂糖でも代用できます。またオリーブオイルを入れても美味しく仕上がります。

 

直接水分を多めに飲めない体質(からだにいらない水分が停滞している)の方にも、デザートなら食べやすいです。また、つるんと食べやすいので、胃腸に優しく水分を補給できるのでおすすめです。

薬膳の効能では、落花生とぶどうは、からだの中の足りない水分の血(けつ)を補います。

 

葛粉は、からだに侵入する外気の暑さを汗で発散して追い出します。

寒天の原料の海藻は、からだの余分な熱を冷まします。

ウーロン茶は、からだの行き過ぎた熱を冷まします。

 

今回ご紹介した薬膳デザートは、夏のからだにダメージが多い水分不足からくる熱中症予防におすすめの一品です。

薬膳は難しいそうに思われますが、たった普通の食材の組み合わせだけで、季節や体調不良にも体に優しい食べるお薬としての効能が期待できます。

からだに良いものをたくさん摂って、厳しい熱中症を予防していきましょう。

 

お読みいただき、ありがとうございました。